ここでの“ボンサイ”とは「盆栽」と「凡才」との二つの意味を含みます。盆栽のように、マシンをカスタマイズすること自体を楽しんでいる凡才人のブログです。
別府・高千穂の旅 [旅日記]
11月3日から6日にかけて2泊3日、船中1泊の九州旅行に行ってきた。
滋賀に住んでいたころにフェリーにバイクを乗せて行こうと練っていた九州ツーリングのひとつだったが、神奈川に引っ越して遠のいてしまった。
だが、ツレが11月の飛び石連休を利用してどこか行こうと言い出したので、この際だからどーんと奮発してみた。
出発は3日の朝。
新横浜発8:49の新幹線「のぞみ」17号で、小倉に着くのは13:22。
所要時間だけで見ると九州って遠いなあ。
横浜から函館までと同じぐらいなのだけど、ずいぶん遠く感じるようになった。
とか言いながら、ツレと酒飲んで駅弁食ってわちゃわちゃしていたら、見慣れた景色もあっという間に過ぎていった。
小倉からは13:39発の特急「ソニック」25号。
九州の特急はいいねえ。
外観に個性があって、インテリアにぬくもりがあって。
1時間少々の乗車で、車窓に周防灘が見える旅にわくわくしつつ、14:49に別府に到着。
別府駅前のファンキーな銅像は「ぴかぴかおじさん」こと油屋熊八。
別府観光の礎を築いたヒトなのだそうだ。
金持ちの家に生まれながらも株で失敗して船倉に潜り込んで渡米したとか、破天荒な生き様が銅像に現れているようだ。
別府駅から北浜公園そばの宿まで歩くと、レトロなたたずまいの温泉に目がとまる。
実はあまりちゃんと調べてこなかったのだけど、ここらの温泉は銭湯のような感覚で入れるらしい。
しかも1人100円とは、わたしが学生だったころの札幌の銭湯(たしか300円前後だった)よりもはるかに安い。
んで、宿に荷物を置いて、出かけたのは宿から歩いて数分のところにある竹瓦温泉。
こちらも相当レトロな建物だ。
ここで人生初の砂風呂に挑戦してみようという計画だった。
ところが「心臓病の薬の飲んでいたり、お酒を飲まれた方は砂風呂に入れません。」とのこと。
がびーん
新幹線の中でさんざん飲んで来ちゃったじゃん。
しかも、ホテルについて一息ついたときにも酎ハイ一缶飲んじゃったじゃん。
「いやもう、酔いが覚めてるし、大丈夫だよね?」
と取り付いてみるが、
「朝から一切飲んでない方しか受け付けられません。」
と受付のおばちゃんに軽くあしらわれてしまった。
しかも、16:00前に着いたら「受付は16:30からです。」とか、受付時間も飲酒不可も公式ウェブサイトには書いてなかったじゃん。
不親切だなあ。
がっくり。
しかたがないので、普通に風呂に入ることにした。
でも、悔しいので竹瓦温泉には入らずに、少し離れた海門寺温泉まで歩いた。
それも、ちょっと失敗だったな。
銭湯みたいなものだから、備え付けのボディーソープやシャンプーがないのである。
地元のおっちゃんたちに混じって湯に浸かって終わり。
女湯なんか、芋荒い状態で風呂に入った気がしなかったそうな。
ホテルに帰って屋上の露天風呂に入った方がよっぽど気持ちよかった。
それはさておき、別府のうまいもんと言えば…
関サバ あーんど 関アジ。
身が引き締まってうめー!
そして、とり天。
以前、バイクツーリングで同僚と訪れた際にとり天が食える店を探してうろついたのだけど見つからず、雨は降るしフェリーの時間は迫ってくるしであきらめたのであった。
ついに念願叶った上、サクサクふんわりな食感と絶妙な塩加減におかわりしてしまった。
酒は大分麦焼酎をチョイス。
まずは「常蔵」をロックで。
もともと焼酎はあまり得意ではないわたしだが、ここまで来たら地元の酒を飲まねばってことでトライしてみた。
メニューには「軽口」「中口」「濃口」と注釈があって、ワインで言うと「ライトボディ」「ミディアムボディ」「フルボディ」的なものだろうか?
「常蔵」はその中で軽口に分類されているので、初心者のわたしにはとっつきやすかろうと選んでみた。
たしかに軽くて、これなら焼酎にも慣れそうだ。
で、次にチョイスしたのは中口の「華むぎ杜谷 を同じくロックで。
こちらは…まだわたしには早すぎた。
3杯目は「常蔵」もどって、飲み干したところでおなかいっぱい。
いい具合に酔っ払って終了。
ホテルに戻って、ひとっ風呂浴びて、その日は更けた。
翌朝は8:30にチェックアウトして、別府観光港のレンタカー屋でクルマを借りて出発。
東九州自動車道を南下し、延岡経由で高千穂に向かった。
11:00ごろに到着すると、真名井の滝に一番近い駐車場はすでに満車。
もちろんボートで滝を下から見るつもり。
同僚が夏に訪れたときにはボートは5時間待ちで諦めたと言っていたのだけど、これはもしや出遅れたか?
一応、プランBとして、整理券をもらった後に高千穂神社や天岩戸神社を回って戻ってくるというのも考えていた。
しかし、それは杞憂に終わり、30分待ちで乗れることになった。
少し腹は減ってきているが、昼を食べてる余裕はない。
ぶらぶらとその辺を散歩して過ごしてみた。
伊弉諾尊 と 伊弉冉尊が結婚式を挙げたと伝わる「おのころ池」。
池にはなぜかチョウザメが放されている。
空腹を味噌だんごでごまかしつつ、順番が回ってくる時間になったのでボート乗り場へと降りた。
ライフベストを着せられ、いざシュッパーツ。
ボート乗り場の周りには、ウグイとカモが泳いでいて、100円でこれらにやるエサも売っている。
ドへたくそな漕ぎ手のボートの間を縫うようにボートを走らせ、いざ、滝の正面へ。
やや傾いた日差しが滝に陰影を与えて、なんだか幻想的でもある。
なにより、ボートで滝を見上げるなんて場所、なかなかないしね。
お昼はボート乗り場のすぐ近くにある食堂で一息。
猪の肉を甘辛く煮たシシ丼と…
ヤマメの塩焼き。
おなかいっぱーい。
駐車場に戻る道すがら、これまた有名な三段アーチ橋を見上げる。
アーチ橋もいいけど、足下の深い谷もいい。
ブラタモ的には見事な柱状節理!とでも言うんだろうか。
惜しむらくは、紅葉の時期を外したこと。
あわよくば今年は早めに紅葉が訪れることを願っていたが、まだこの時期は青々として、例年通りといった感じだった。
さて、高千穂峡を後にして向かったのは、天岩戸神社。
リアルな腕っ節の手力男 が迎える。
ここでは社務所にお願いすれば御神域も拝観させてもらえるらしく、とても興味があったのだけど玉串料とか作法とか、ちょっとめんどくさそうだったのでまたの機会にすることにした。
そのかわり、少し歩いて天安河原に降りてみた。
大岩の下の洞門に小さな祠が建てられて、思兼神 と八百萬神 が祀られている。
地味だけど、こういう神秘的な神社は大好きだ。
日も暮れてきたので、天岩戸温泉に浸かってほっこり。
暖簾は高千穂神楽があしらわれていて、男湯は手力男、女湯は天鈿女 が描かれている。
そして、ねこがもてなしてくれる民宿でほっこり。
ねこ様におやつ(モンプチクリスピーキス)を奉納して、夕飯をいただく。
地元の食材たっぷりの夕飯は野菜が多いとは言えボリューム満点。
ニジマスの味噌焼とムカゴごはんが一番美味かった。
このあと高千穂神社に神楽を観に行くつもりにしていたけれど、腹がきつくて動けなかった。
翌朝は早起きしなければならなかったし、早々に床に就くことにした。
つづく
滋賀に住んでいたころにフェリーにバイクを乗せて行こうと練っていた九州ツーリングのひとつだったが、神奈川に引っ越して遠のいてしまった。
だが、ツレが11月の飛び石連休を利用してどこか行こうと言い出したので、この際だからどーんと奮発してみた。
出発は3日の朝。
新横浜発8:49の新幹線「のぞみ」17号で、小倉に着くのは13:22。
所要時間だけで見ると九州って遠いなあ。
横浜から函館までと同じぐらいなのだけど、ずいぶん遠く感じるようになった。
とか言いながら、ツレと酒飲んで駅弁食ってわちゃわちゃしていたら、見慣れた景色もあっという間に過ぎていった。
小倉からは13:39発の特急「ソニック」25号。
九州の特急はいいねえ。
外観に個性があって、インテリアにぬくもりがあって。
1時間少々の乗車で、車窓に周防灘が見える旅にわくわくしつつ、14:49に別府に到着。
別府駅前のファンキーな銅像は「ぴかぴかおじさん」こと油屋熊八。
別府観光の礎を築いたヒトなのだそうだ。
金持ちの家に生まれながらも株で失敗して船倉に潜り込んで渡米したとか、破天荒な生き様が銅像に現れているようだ。
別府駅から北浜公園そばの宿まで歩くと、レトロなたたずまいの温泉に目がとまる。
実はあまりちゃんと調べてこなかったのだけど、ここらの温泉は銭湯のような感覚で入れるらしい。
しかも1人100円とは、わたしが学生だったころの札幌の銭湯(たしか300円前後だった)よりもはるかに安い。
んで、宿に荷物を置いて、出かけたのは宿から歩いて数分のところにある竹瓦温泉。
こちらも相当レトロな建物だ。
ここで人生初の砂風呂に挑戦してみようという計画だった。
ところが「心臓病の薬の飲んでいたり、お酒を飲まれた方は砂風呂に入れません。」とのこと。
がびーん
新幹線の中でさんざん飲んで来ちゃったじゃん。
しかも、ホテルについて一息ついたときにも酎ハイ一缶飲んじゃったじゃん。
「いやもう、酔いが覚めてるし、大丈夫だよね?」
と取り付いてみるが、
「朝から一切飲んでない方しか受け付けられません。」
と受付のおばちゃんに軽くあしらわれてしまった。
しかも、16:00前に着いたら「受付は16:30からです。」とか、受付時間も飲酒不可も公式ウェブサイトには書いてなかったじゃん。
不親切だなあ。
がっくり。
しかたがないので、普通に風呂に入ることにした。
でも、悔しいので竹瓦温泉には入らずに、少し離れた海門寺温泉まで歩いた。
それも、ちょっと失敗だったな。
銭湯みたいなものだから、備え付けのボディーソープやシャンプーがないのである。
地元のおっちゃんたちに混じって湯に浸かって終わり。
女湯なんか、芋荒い状態で風呂に入った気がしなかったそうな。
ホテルに帰って屋上の露天風呂に入った方がよっぽど気持ちよかった。
それはさておき、別府のうまいもんと言えば…
関サバ あーんど 関アジ。
身が引き締まってうめー!
そして、とり天。
以前、バイクツーリングで同僚と訪れた際にとり天が食える店を探してうろついたのだけど見つからず、雨は降るしフェリーの時間は迫ってくるしであきらめたのであった。
ついに念願叶った上、サクサクふんわりな食感と絶妙な塩加減におかわりしてしまった。
酒は大分麦焼酎をチョイス。
まずは「常蔵」をロックで。
もともと焼酎はあまり得意ではないわたしだが、ここまで来たら地元の酒を飲まねばってことでトライしてみた。
メニューには「軽口」「中口」「濃口」と注釈があって、ワインで言うと「ライトボディ」「ミディアムボディ」「フルボディ」的なものだろうか?
「常蔵」はその中で軽口に分類されているので、初心者のわたしにはとっつきやすかろうと選んでみた。
たしかに軽くて、これなら焼酎にも慣れそうだ。
で、次にチョイスしたのは中口の「華むぎ
こちらは…まだわたしには早すぎた。
3杯目は「常蔵」もどって、飲み干したところでおなかいっぱい。
いい具合に酔っ払って終了。
ホテルに戻って、ひとっ風呂浴びて、その日は更けた。
翌朝は8:30にチェックアウトして、別府観光港のレンタカー屋でクルマを借りて出発。
東九州自動車道を南下し、延岡経由で高千穂に向かった。
11:00ごろに到着すると、真名井の滝に一番近い駐車場はすでに満車。
もちろんボートで滝を下から見るつもり。
同僚が夏に訪れたときにはボートは5時間待ちで諦めたと言っていたのだけど、これはもしや出遅れたか?
一応、プランBとして、整理券をもらった後に高千穂神社や天岩戸神社を回って戻ってくるというのも考えていた。
しかし、それは杞憂に終わり、30分待ちで乗れることになった。
少し腹は減ってきているが、昼を食べてる余裕はない。
ぶらぶらとその辺を散歩して過ごしてみた。
池にはなぜかチョウザメが放されている。
空腹を味噌だんごでごまかしつつ、順番が回ってくる時間になったのでボート乗り場へと降りた。
ライフベストを着せられ、いざシュッパーツ。
ボート乗り場の周りには、ウグイとカモが泳いでいて、100円でこれらにやるエサも売っている。
ドへたくそな漕ぎ手のボートの間を縫うようにボートを走らせ、いざ、滝の正面へ。
やや傾いた日差しが滝に陰影を与えて、なんだか幻想的でもある。
なにより、ボートで滝を見上げるなんて場所、なかなかないしね。
お昼はボート乗り場のすぐ近くにある食堂で一息。
猪の肉を甘辛く煮たシシ丼と…
ヤマメの塩焼き。
おなかいっぱーい。
駐車場に戻る道すがら、これまた有名な三段アーチ橋を見上げる。
アーチ橋もいいけど、足下の深い谷もいい。
ブラタモ的には見事な柱状節理!とでも言うんだろうか。
惜しむらくは、紅葉の時期を外したこと。
あわよくば今年は早めに紅葉が訪れることを願っていたが、まだこの時期は青々として、例年通りといった感じだった。
さて、高千穂峡を後にして向かったのは、天岩戸神社。
リアルな腕っ節の
ここでは社務所にお願いすれば御神域も拝観させてもらえるらしく、とても興味があったのだけど玉串料とか作法とか、ちょっとめんどくさそうだったのでまたの機会にすることにした。
そのかわり、少し歩いて天安河原に降りてみた。
大岩の下の洞門に小さな祠が建てられて、
地味だけど、こういう神秘的な神社は大好きだ。
日も暮れてきたので、天岩戸温泉に浸かってほっこり。
暖簾は高千穂神楽があしらわれていて、男湯は手力男、女湯は
そして、ねこがもてなしてくれる民宿でほっこり。
ねこ様におやつ(モンプチクリスピーキス)を奉納して、夕飯をいただく。
地元の食材たっぷりの夕飯は野菜が多いとは言えボリューム満点。
ニジマスの味噌焼とムカゴごはんが一番美味かった。
このあと高千穂神社に神楽を観に行くつもりにしていたけれど、腹がきつくて動けなかった。
翌朝は早起きしなければならなかったし、早々に床に就くことにした。
つづく
フェリーでの九州上陸作戦は、ここ数年温め続けてるのですが…
なかなか行くタイミングが掴めません(^^;
by よっすぃ〜と (2016-11-27 21:31)