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ここでの“ボンサイ”とは「盆栽」と「凡才」との二つの意味を含みます。盆栽のように、マシンをカスタマイズすること自体を楽しんでいる凡才人のブログです。

点火コイル交換 [ミラジーノ日記]

街乗りで近所に出かけている最中、突然エンジンが不調を訴えはじめたミラジーノ。
アクセルを踏んでも低回転域でモタついて、原付並みの加速でしか走れない。
信号で停まればガタガタとエンジンが震えて、たまにそのままストールしてしまう。
1気筒死んでいる典型的な症状だ。

はて原因はなんぞや。
ピストンリングから圧縮が抜ける、いわゆる「タナ落ち」にしては唐突すぎる。
もっと早い時期に出力低下や吹け上がりの鈍さに気がつくはずだ。
オイルフィラーキャップからブローバイの匂いもしてないし、排気に青白煙が出ているわけでもない。
点火系かな。
2気筒は生きてるようだから、コイルではなくディストリビュータかプラグコードか、あるいはプラグか…
いまどきプラグがイカレるなんてないだろうなあ。

想像も付かないほどやっかいなことになっていなければ良いけど…とエンジンルームを点検してみた。

L650型ミラジーノのエンジンはヘッドカバーがエアクリーナーケースと一体になっていて、点火プラグにアクセスするにはエアクリーナーの蓋を開ける必要がある。
01.jpg
4カ所のフックを外してエアクリーナーケースを開く。

エアクリーナーケースを開くと点火コイルが顔を出す。
02.JPG
そっか、この時代のクルマはもうダイレクトイグニッションが当たり前か。
ならばハナシは早そうだ。
点火コイルが一番怪しい。
真ん中の1本だけ色が違うのが気になりつつ、カプラを1気筒外してエンジンをかけてみる。
左と中央はカプラを外すとエンジンがすぐに止まってしまうが、右のカプラを外しても不調のまま回り続ける。
ということは、右のコイルがイカレているようだ。

コイルを外して様子を見てみよう。
10mmレンチで、それぞれ1本のボルトを外して引き抜くだけ。
03.JPG
3本並べてみても、外見からは右のコイルが壊れていることはわからない。
ただ、真ん中だけちょっと新しい様子。
04.JPG
右と左のコイルには純正品番と製造メーカーであるダイヤモンド電機のロゴが刻印がされているが、真ん中だけなにも刻印がない。
おそらく、前のオーナーの時代に同じような故障が起きて、真ん中だけ互換品に交換されたのだろう。
05.JPG
プラグへのコネクタ部は、真ん中だけ緑の錆が発生しているようだ。

純正品なら1本9000円近い値段らしい。
日立製の互換品なら1本6000円台。
ネット通販で売ってる無名の互換品は3本セットで5000円以内。
こういうのは3本いっぺんに替えておいた方が良いんだろうなあ。
安物買いの銭失いにならないか、ちょっと心配ではあるけれど、一番安い選択肢を選んだ。
06.JPG
届いた新品は、いままで真ん中に使われていたものと同じように刻印がなく、ポッティング(上面の防水・防塵加工)が黒い。
3本セットで交換したら、エンジンは復調。
軽くアクセルを踏んだだけで力強く加速してくれるようになった。

ついでだからプラグも見ておこう。
07.JPG
コイルを交換して数十キロ走ってシリンダー内の完全燃焼状態が続いたあとということもあり、右のプラグだけ特にすすけているという様子は見られない。
電極の焼け具合も申し分ない。

ただ、新品と比較すると、だいぶ電極が摩耗しているみたいなので交換しておいた。
08.JPG

さて次は、気になるオイル漏れを直そうかな。
中古で買ってきてからオイルが焼ける匂いがほんのり気になっていたところ、今回のコイル故障でエンジンが不調になるとその匂いが強くなった。
見るとヘッドカバーの下あたりから漏れ出して、エキゾーストマニホールドで焼かれているようだ。
コイルを交換してスムーズにまわるようになるとまたオイルの匂いは少なくなったが、早めに手を打っておいた方が良さそうだな。
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