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ここでの“ボンサイ”とは「盆栽」と「凡才」との二つの意味を含みます。盆栽のように、マシンをカスタマイズすること自体を楽しんでいる凡才人のブログです。

下関でふくを食う [アルトワークス日記]

あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。

元旦は我が家の氏神様へ初詣に行きました。
おみくじはこう告げます。
「はなされし かごの小鳥のとりどりに たのしみおおき春ののべかな」
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今年も奔放に各地を遊び歩く1年になるでしょう。


さて、年末に行った北九州市の帆柱ケーブル乗り潰し旅の続き。
関門国道トンネルを抜けて下関に渡ってみた。
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日本海沿いのR191を走ってやってきたのは豊浦町の福徳稲荷神社。
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この境内の一角の、千本鳥居を抜けた先の崖は山陰本線を見下ろせるお立ち台となっていて、鉄道ファンのあいだではよく知られた場所らしい。
狙いは快速「みすゞ潮彩」号。
土日祝日に新下関と仙崎の間を1日1往復だけ走る観光列車で、キハ47の改造車が運用されている。
日本海の荒波を背景に、アールデコ調の外観に改造されたキハを俯瞰撮影しようという試み。
この日、天気予報によると曇で風が強いとのことで、鉛色の空と白い波濤という、山陰らしい景色に期待がかかる。
海に面した高台は北西からの寒風が吹きすさぶことも覚悟して挑む。

52.JPG
が、波も寒さも思っていたより穏やかだった。
むしろ逆に、ときどき雲が途切れて晴れ間が現れるおかげで光の加減がつかみにくくなってしまった。
もうひとつ、運行本数が少ないダイヤも難点だ。
この路線は普通列車がほぼ1時間に1本しか運行されていおらず、上りのみすゞ潮彩号がここを通過する11:02ごろの前は、9:50ごろの上り普通列車しか通らない。
練習がてら普通列車を撮影することもできず、ぶっつけ本番になってしまうのがつらいところ。

10時過ぎにお立ち台に立ってから、アングルやシャッタースピードを模索しながら待つこと小一時間、ガラガラとエンジン音を響かせながら、ゆっくりとみすゞ潮彩号が姿を現した。
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惜しい!奥の海面は陽に照らされているが、列車は雲の影の下。

観光列車は乗客が景色を楽しめるようにゆっくりと走っている。
ならば引きつけて、もうワンチャンス。
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んー、手前の潅木さえなければ、もうすこしいい絵になったかなあ。
いやいや、最初からこの構図で狙って、列車がもう少し奥にいるときにシャッターを切ればよかったのかもしれないな。

反省は尽きないが気持ちを切り替えて、千本鳥居をダッシュでクルマに戻る。
三脚とカメラを担いで上り坂をヒイヒイ言いながら駐車場に戻り、アルトに飛び乗ってみすゞ潮騒号を追いかける。
ところどころの景勝地で停車しながら進むみすゞ潮彩号は、国道を法定速度で走っても追い越すことができる。
長門二見駅の手前1.5km付近で停車中の列車を追い越してやってきたのは特牛駅。
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特牛は「こっとい」と読む難読駅名のひとつ。
子供の頃に遊んだ「日本特急旅行ゲーム」の難読駅名コースにも通過駅として設定されていたっけな。

駅の周りをウロウロしながらアングルを模索したが、結局、ホームからの撮影に落ち着いた。
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2両のうち下関側の2号車は自由席で、地元の女子高生も利用しているようだ。
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こういう情景は焼きたらこ色のオリジナルキハのほうが合うかもね。

特牛駅を後にして角島へ向かう。
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曇り空でも砂底の海はターコイズブルーできれいだった。

2000年に開通した角島大橋をわたりつつ、下関の海の幸を食いに角島灯台のふもとの食事処「夢岬」にやってきた。
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特牛といえば特牛イカが有名だけど、イカの旬にはちと遅い。
下関で冬の海の幸といえば…やっぱりふぐでしょ。

てなわけで、ふぐ刺身定食を注文。
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ゴマフグだけど。
ゴマフグの刺身も悪くないけど、どちらかというと天ぷらの方がホクホクとしてうまかった。
やっぱり有田焼の大皿で、皿の模様が透けて見えるようなトラフグの刺身が食いたいねぃ。

昼めしのあとは一ノ俣温泉でほっこり。
午後もみすゞ潮彩号の下りを撮影しようかと思っていたけれど、ほっこりしたらもう動きたくなくなってしまった。
美祢から中国道に乗って実家へ帰って年末年始をゆっくりと過ごすことにした。 ←今ここ
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コメント 12

あおたけ

nozzy さん、
新年あけまして、おめでとうございます。
今年もツーリングでのきれいな景色や、
ケーブルカーの乗りつぶしなど、
様々な話題を楽しみにしています(^^)。

「たのしみおおき春ののべ」とは、
旅人にはなかなか嬉しいことが書かれたおみくじですね~。
日本海沿いをゆく「みすゞ潮彩号」もいい感じですし、
なにより本場のフグが美味しそうです!(^^)

by あおたけ (2014-01-02 17:21) 

FD

明けましておめでとうございます。今年もよろしく!
今年の運勢?私は小吉、女房は大吉でした。

by FD (2014-01-02 19:39) 

うえいぱうわ

これは、幸先の良いおみくじですね。
私はまだ詣でてませんが、前年が大吉とか引いたので
あとは落ちるだけです(笑)

ふぐかあ。最後に食べたのはいつだったかなあ(笑)
とらふぐの刺身とか、じつにそそりますね。
by うえいぱうわ (2014-01-02 20:59) 

nozzy

>あおたけさん
あけましておめでとうございます。
ケーブルカーもあとわずかですので、次は何をネタに遊び回るか、考えておかないとネタ切れになってしまうかもしれませんねえ。
やはり路面電車か、はたまた、みすゞ潮騒号のような変わった改造の施された車両を求めて出かけるか、思いだけは尽きません。

>FDさん
あけましておめでとうございます。
大吉、いいですねえ。
わたしのこのおみくじは末吉でした。

>うえいぱうわさん
わたしはトラフグなんて、これまで食べたことがありません。
何フグだかわからない干物なら何度かあります。
刺身や天ぷらは今回が初めてでした。
ふぐの刺身はポン酢で食べるのが流儀のようですが、このゴマフグは生姜醤油でもいいかもしれませんねえ。
by nozzy (2014-01-02 21:53) 

kokoro

明けましておめでとうございます。
ようこそ山口へ(^-^)
良いお休みのようで良かったです
気をつけてお帰りくださいね
本年もよろしくお願いいたしますm(_ _)m
by kokoro (2014-01-02 23:17) 

やなぼー

あけましておめでとうございますm(_ _)m
新年早々に「ふぐ」ですか~(>_<)
「特牛」
私は、スペシャルな牛肉を想像してしまいました(爆)
by やなぼー (2014-01-03 06:18) 

るぐっちぃ

明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
by るぐっちぃ (2014-01-03 08:54) 

よっすぃ〜と

明けましておめでとうございます。

年末か年始の夜中の番組で、誰かが「フグは刺身よりも天ぷらやから揚げの方が美味い!」とか言ってましたね~
刺身だと、ポン酢とか醤油とかの味になっちゃうからってことなんだけど、白身魚で淡白な味だから、確かにそうかもな~って感じです(^^
by よっすぃ〜と (2014-01-03 22:54) 

たくや

あけましておめでとうございます。
私も買ったら「末吉」でした(笑)
今年も宜しくお願いします。
by たくや (2014-01-04 10:13) 

nozzy

>kokoroさん
あけましておめでとうございます。
おかげさまでゆっくりと温泉に浸かって疲れを癒しました。
またいずれ山口県におじゃまします。

>やなぼーさん
あけましておめでとうございます。
記事は年明けになってしまいましたが、ふぐを食べたのは年末なんです。
「特牛」はたしかに「特上牛肉」的な字面ですねえ。

>るぐっちぃ
あけましておめでとうございます。
こちらこそよろしくお願いします。

>よっすぃ〜とさん
明けましておめでとうございます。
わたしはふぐの刺身を食べたのはこれが初めてですし、ふぐの王様、トラフグではなく、安いゴマフグなので一概には言うことはできないのですが、でも、たしかに白身魚の中でも淡白な味でしたね。

>たくやさん
あけましておめでとうございます。
末吉でも事故に遭ったり、ネズミ捕りに捕まることのない一年でありますように。
by nozzy (2014-01-04 16:03) 

barbie

車のことはよくわからないので、過去記事へのコメントお許しください^^;
県境マタギが好きなので一昨年のお正月にBianchiを連れて輪行で小倉に降り立ちました。念願かなって下関トンネルで福岡県から山口県へ、残念ながら高級なフグは食べられませんでしたがちょっとだけ。
角島はいつ行ってもいいですね。
京都から600km近いので気軽には行けませんが、また行きたくなってきましたʕ•̫͡•ʔ♬✧
by barbie (2014-02-28 19:25) 

nozzy

コメントありがとうございます。
過去の記事へのコメントも大歓迎です。
わたしは実家が島根なのですが、実家を足がかりにしても角島はなかなかの道のりがありますね。
中国道の美祢ICからすぐだと思っていたのに、思いのほか遠く感じました。
次は夏に、入道雲が出てるような空の下の景色が見てみたいです。
by nozzy (2014-03-01 23:15) 

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