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ここでの“ボンサイ”とは「盆栽」と「凡才」との二つの意味を含みます。盆栽のように、マシンをカスタマイズすること自体を楽しんでいる凡才人のブログです。

リヤタイヤ交換 [JAZZ日記]

タイヤのグリップに不安を感じ始めたのでチェックしてみたら、サイドウォールにひびが入っていたジャズのリヤタイヤ。
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このタイヤを最後に交換したのはずいぶん前になる。
わたしがドイツに行く前の2003年ごろだったか、まだ父の所有であったジャズを実家近くに住む義弟が通勤用に使おうかと考えているとのことだった。
その当時もすでに父が乗らなくなって、しばらくガレージに置きっぱなしだったこともあり、走らせても大丈夫だろうかとわたしにアドバイスを求めてきた。
わたしは、少なくともエンジンオイルとフロントタイヤは交換しないと危なっかしいと答えて、バイク屋に預けさせた。
結局、義弟もジャズを使わなかったのだけど、その際にリヤタイヤも交換していたとしたら、ちょうど10年前からこのタイヤを履いていることになる。
わたしの言うとおりにフロントタイヤだけを交換していたら、もっと古いタイヤということになる。
溝はまだまだすり減ってはいないが、交換するには惜しくないほど古いので、これまでと同じ銘柄のダンロップD404の新品に交換した。

タイヤを組み替えられたホイールを車体に組み付ける。
右側にはリヤパネルサイドカラーを取り付けてアクスルシャフトを組み込む。
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左側にはリヤホイールサイドカラーを組み込んで、フランジナットを仮止めする。
13.JPG
工具は14mmレンチと19mmレンチ。

ブレーキパネルとリヤブレーキストッパーアームの間に、ストッパーアームクッションラバーを挿入して組み立てる。
14.JPG
工具は12mmレンチ。
このとき、前述のフランジナットを本締めしてしまうとアームの留め点を位置合わせできない。

余談だが、このクッションラバーは今回リヤホイールを取り外す際には取り付けられていなかった。
ストッパーアームが軸方向にがたついていることに気がつき、不審を抱いてパーツリストとサービスマニュアルを調べてみたら案の定、部品が足りないことがわかった。
おそらく、実家近くのバイク屋でリヤタイヤを交換した際に付け忘れられたのだろう。
劣化して崩れ去った可能性も、可能性としてはゼロではないが、そうだとしたら、もっと他のゴム部品もボロボロになるほど紫外線や風雨にさらされた車体でなければ現実的には起こらないはず。

わたしがプロの整備士に頼らず、DIY整備をする理由はこういうところにある。
今回は分解作業を行うまで気がつかなかったが、「なんかおかしい」「何となく不調」という原因が、プロによる小さな部品の付け忘れだったり、本来とは逆方向に組み付けられた結果だったという経験は何度かある。
すぐに原因がわからず、しばらく経ってからミスが発覚するからますますやっかいだ。
工賃を払ってこういう結果になるぐらいなら、自分の手を汚して、時間を割いて自分でやった方がよっぽど信頼できる。

最後にブレーキケーブルを組み付け、アクスルシャフトを本締めして完成。
15.JPG
ブレーキケーブルはナットを素手でまわして組み立てられる。
アクスルシャフトの規定トルクは70N-m。

くだんのストッパーアームラバーが1日早く入荷していたら土曜のうちに組み立てて、日曜に出かけた映画鑑賞のついでにタイヤの皮むきができたのだが、残念ながら入荷したのは日曜の午後だった。
今週の通勤は気をつけて乗らないとな。
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1km-diver

リクエスト(??)にお答えしてみました。
http://bike-ducati-ohmygod.blog.so-net.ne.jp/2013-06-26


by 1km-diver (2013-06-26 19:50) 

うえいぱうわ

時間に追われている作業だと、抜けが出てくることも
あるみたいですね。プロというならあってはいけない
ことなんですが。
けっこういい加減な作業をみつけちゃたりすると、他
の部分も不安を覚えますし。
by うえいぱうわ (2013-06-27 12:51) 

nozzy

>1km-diverさん
ナイスです。
しかし、お父さんの倍以上の記録、すごいですね。
わたしは高校生になって、やっと父との腕相撲が拮抗したぐらいです。
元柔道部の父と、水泳部員(400mとか1500mの自由形が得意)とでは鍛え方が違いました。

>うえいぱうわさん
その点、ドゥカティ京都は完全予約制を取っていて、時間に追われてつまらないミスをしないようにしているみたいです。
時間と材料費をケチらずたっぷり使えるという点でも、DIYは利点が大きいです。
今回の例だと、タイヤ交換のついでにブレーキの分解洗浄をしたのですが、ショップに任せると普通ならスプレー式のパーツクリーナー吹いて終わるところを、DIYなら水溶性の洗浄剤につけ込んで丹念にブラシで磨くという作業を惜しげもなくできます。
by nozzy (2013-06-28 16:18) 

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