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ここでの“ボンサイ”とは「盆栽」と「凡才」との二つの意味を含みます。盆栽のように、マシンをカスタマイズすること自体を楽しんでいる凡才人のブログです。

てっぱく!てっぱく!

本日は上尾に出張。
訪問先への約束は午後の中途半端な時間で、朝はいったん出社すると30分か1時間もしないうちに会社を出なきゃならない。
朝を家でゆっくり過ごしてから直行するのもびみょーだなー。
あ、そうだ、せっかくだから1番列車に乗って、大宮でデゴイチミュレーターを体験しに行っちゃおう。

東京から乗った上越新幹線「とき」313号の車窓から見える、飛鳥公園のあじさいはそろそろ見頃を過ぎた感じかな。
デゴイチシミュレーターの整理券をゲットするためには東京から大宮までの1駅だって贅沢して新幹線に乗っちゃうモンね。
上越新幹線も久しぶり。
生涯で2度目の乗車だ。
前回はまだ学生のころ、就職活動で桐生から長岡までE4系の2階席に乗ったんだっけな。
外は真っ暗だったし、札幌からの長旅で疲れてたから景色は覚えていないけど。
東京駅で東海道新幹線のホームから移動して上越新幹線のホームに立つと違和感たっぷりだ。
同じ駅とは思えないぐらい雰囲気が違う。
場内放送の雰囲気も違うし、なにより柱に号車番号が書いてないから目的の乗車口を探すのにまごついた。

ともあれ、開館15分前には鉄道博物館に到着し、無事にデゴイチシミュレーターの整理券をゲット。
きっと土日祝日だったら、もっと早い時間から開館を待たないとならないのだろうなぁ。
予約した時間がくるまで館内をうろうろして時間を潰す。
屋上にあがると遠くに特徴的な姿の山が見える。
IMGP5142.JPG
方角からすると、きっと筑波山だな。
滋賀は新幹線の車窓から伊吹山さえ見えないぐらい厚い雲が覆っていたのに、こっちは良い天気。
蒸し暑さもなくて、日陰で風が吹けば涼しく感じるぐらいだ。

ミニ運転列車はどうせ子供の遊具レベルだろうと思っていたが、案外しっかりとした作り込みだった。
IMGP5146.JPG
操作はワンハンドルマスコンだし、ちゃんとボギー車で線路の継ぎ目を通過すると、ダダンダダンと音がする。

某邸宅の屋根裏部屋…じゃなくて、HOゲージによるジオラマ。
IMGP5126.JPG
上演プログラムの中で「最後に最新鋭の新幹線を紹介します。」というので、E6系が出てくるのかと思ったらE5系だった。

そうこうしているうちに、わたしの順番が回ってきた。
IMGP5121.JPG
手ほどきしてくれるのは目元がベッキー似のべっぴんさん。
なんだかドキドキしちゃうね。

ボク初めてなのでよろしくお願いします。

おねーさんの言うとおりに操作して発車から惰行、そして1つめの駅で停車。
ところがブレーキが強すぎたようで、停車位置のはるか手前で止まってしまった。
気を取り直して、次の駅へ向けて再発進。
逆転ハンドルをフルノッチに回して加減弁をおよそ半分ぐらいまで引いたつもりが、ゴゴゴシュゴゴゴシュとおかしな挙動。

おねーさん曰く「いま、車輪が空転してしまいましたので、逆転機を少し戻してくださいー」

おお、空転まで再現されているというのは聞き及んでいたが、こんなに簡単に空転してしまうのか。

1度目の発進で教わったとおり、ある程度速度が乗ってきたところで加減弁を全開にする前に、排水弁開いて復水を抜く。
ここでも失敗。
間違って、バイパス弁も解放してしまった。

「あー、両方開いてしまいましたねー。今のでシリンダーへ送る蒸気の圧力が抜けてしまいましたので、速度が上がりにくくなります。」とのこと。

なるほどなるほどー
蒸気機関車の操作って、難しいけど、機械を操作してる感たっぷりだなー
マスコンハンドル1本の電車とはえらい違いだ。

いよいよ終点の2つめの駅が近づいてきた。

タイミングを見計らって…
今だ、ブレーキ!

ゴギャー ボボボボ

本当はブレーキレバーを「重なり」と「常用」の間で調整しなければならないところ、勢い余ってレバーを「非常」に入れてしまった。
一番最初にレバーの操作具合を確かめて、けっこう軽く「非常」に入ってしまうとレクチャーを受けたのに…

「非常」に入れると車両が停止するまでブレーキがかかりっぱなしになる。
駅のはるか手前で停止してしまった。

美人のおねーさんの前で、ホームに入線する前に終了なんて、なにかを暗示しているようで、妙な悔しさというか恥ずかしさが残ってしまった。

…なんか、ごめんね。最後まで行けなくて。


でも、想像していたよりずっと面白かったな。
また挑戦したい。
関東に住んでたら月一ぐらいで有休とって、上級コースをマスターするまで通っちゃうだろうなあ。

本日のカレーは日本食堂の「懐かしのカツカレー」。
IMGP5122.JPG
キレンジャイが平穏な日々を感じるカレーだ。
特別うまい!というわけではないが、ホッとする味。
埼玉産のお米を使っているとのことだが、カレーライスにするには炊き加減がちょっと柔らか過ぎたかな。
今の子供は新幹線にビュッフェ車とか、特急列車に食堂車があったことを知らないんだろうなあ。

C57の汽笛が鳴る12:00までに昼飯を済ませて、転車台ショーで締める。
やっぱてっぱくで聞くC57の汽笛はひと味違うなあ。
また、目頭が熱くなってしまった。
なんでだろう。わたしはSLが牽く定期列車なんて、「やまぐち号」しか乗ったことがない世代なのに。
きっとあれだな。
部品は当時のものかもしれないけれど、パイプオルガンの調律師かなにかが見えないところを板金ハンマーで叩いてチューニングしてるんだ。

さーて、次の出張では何して遊ぼうかなあ。
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コメント 6

やなぼー

これはこれは、近くまでお務めご苦労様ですm(_ _)m
羨ましいです!目指すは、おねえさんの上級コースですか・・・!?
あっ、違いましたね(^_^;)
あそこは、HOだから、ウチのように1/144MSは並べられないだろう!
はっはっはっ(^_^)v
by やなぼー (2013-06-28 08:29) 

あおたけ

てっぱくには何度か行っていますが、
いつもシュミレータは混んでいるので素通りしていました。
てっきり、「昔、ワシはSLの機関士だったんじゃ!」みたいな、
ベテランさんがレクチャーしているのかと思えば、
なんと、ベッキーさん似のオネーサンだったとは・・・!
でも、シュミレータとはいえ、SLの運転はスゴく難しそうですね。
私ならオネーサンに優しくレクチャーされたら暴走しそうです(爆)。
by あおたけ (2013-06-28 09:35) 

nozzy

>やなぼーさん
上級コースは、おねえ山の80パーミル勾配を制覇ですよ。
わたしだったら空転しようが何しようが、勢いだけで登っちゃいます。
HOなら1/100がだいたい近いスケールでしょうか。
ジオラマの真ん中に、1/100デンドロビウムを置いてみたいです。

>あおたけさん
平日はいいですよー。
最初に来たときは平日と言っても学生諸君は春休みだったみたいでしたけど。
ブレーキに関して言えば、むしろシミュレーターの方が難しいと思います。
減速Gを体(三半規管)で感じながら操作にフィードバックできないから、二次元の車窓映像を頼りに距離を推定して加減しなければなりません。
実車だと、石炭くべるのがハードル高そうです。
以前、見学していたときはわたしと同年代のおっさんが指導してたので心の準備ができておらず、きれーなおねーさんに運転用の軍手を渡された瞬間から脳内汽笛が鳴りっぱなしでした。
by nozzy (2013-06-28 16:52) 

1km-diver

あの~
キレンジャイって、ガキの使いのリアルの方でしょうか、MMDの再現系の方でしょうか。

by 1km-diver (2013-06-28 23:54) 

うえいぱうわ

このシミュレーター、なかなか面白そうですね。
蒸気機関はかくも奥深いものなんだなあ。
でもコツを掴めば、楽しくなりそう(笑)
by うえいぱうわ (2013-06-30 21:48) 

nozzy

>1km-diverさん
言葉としては『ガキの使い』のぱくりです。
ま、「キレンジャー」でもいいんですけどね、カレーが好き、カレーが主食の人種をこのように呼んでます。
潜在的には1億3000万人ほどが日本に棲息しているようです。

>うえいぱうわさん
制御がほぼ全て弁操作というのが、ななかなよいです。
もうわたしたちの世代だと、身近な機械類は電気スイッチによる操作が主流になってましたから、かえって新鮮です。
by nozzy (2013-07-01 12:29) 

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