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ここでの“ボンサイ”とは「盆栽」と「凡才」との二つの意味を含みます。盆栽のように、マシンをカスタマイズすること自体を楽しんでいる凡才人のブログです。

落ちたら死ぬ!酷道、険道、林道アタック [ムルティストラーダ日記]

本日は、6月3日に復旧したという冠山林道を走破しに行ってきた。
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当初は、ふと、鮎が食いたくなったので、ぶらっと長良川沿いにあるヤナ場に出かけて、塩焼きを食って帰ってくるだけのショートツーリングのつもりだった。
しかし、岐阜県のヤナ場が営業している期間はたいてい6月下旬からとか7月からとか。
鮎の季節にはちょっと早すぎるらしい。
子供の頃に父に連れて行かれた鮎釣りの記憶は6月上旬だったのだけどなぁ。
そんなハナシをしていたら、同僚に根尾の温泉宿にあるレストランで出される「イワナの親子丼」を勧められた。

根尾まで行くなら今週から走れるようになった冠山林道を走破してやろうというもくろみ。
どうせいくなら福井険道203も酷道157も…とハナシが膨らんで、結局、300kmをたっぷり走ってきた。
途中、ムルティストラーダがパンクするというトラブルにも見舞われたが、今週もこってり楽しく走ってしまった。

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福井険道203号の峠、牧谷越に到着。
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峠にはログハウス風の避難小屋があり、かわいらしい看板が立てられていた。

牧谷越から東に向かうと、ガードレールも何もない狭いくねくね道。
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谷は深く、落ちたら死ぬ。

険道203号から酷道417号を冠山峠に向かって登ると、国道として整備されている区間は終わり、冠山林道が始まる。
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しばらく通行止めだったが、今月3日に一般車が通行できるようになり、このゲートが開かれた。
現在は林道扱いのこの区間もR417の延伸工事が進められていて、徳山ダムから福井県まで快適なルートになる計画だそうだ。

林道を上っていくと、まだ行き交うクルマが少ないせいかアスファルトの上に砂が乗って、とても滑りやすい。
路肩はすぐに崖になっていて、ガードレールも何もない。
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谷が深くて、落ちたら死ぬ。

冠山峠に到着。
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ここは岐阜県側からクルマで上がってきて、冠山へと登るハイキングコースの起点になっている。
冠山の山頂は峠の南東へ約1.5kmの距離にあり、峠からもその姿が望める。
奇岩のような山の姿が興味深い。
わたしもいつか、あの山へ登ってみたくなった。

冠山峠から岐阜県本巣市根尾に向かう。
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こちらはハイカーの車の往来が少なくないので、砂が掃かれて少し走りやすい。
しかし急斜面の山肌に貼り付くような道にガードレールはなく、落ちたら死ぬ。

冠山林道を下っていくと道の脇には雪が残っているところもあった。
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酷道175号沿いにある道の駅「うすずみ桜の里 根尾」に到着。
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道の駅に隣接する温泉ホテル「四季彩館」で本日の昼食。

イワナの親子丼をオーダーしてみた。
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イワナの身は刺身にしてあるが、いったん冷凍してあるのだろう。
そうでなくては寄生虫のリスクが高くて、安心して口にできない。
お味の方は、きっと目をつぶって食べたらサーモンとイクラの親子丼と変わらないだろう。
山のように盛られたわさびが強すぎた。
半分ぐらいに減らして食べれば良かったのに、そのままかき込んだら気管の奥までわさびのつーんとした刺激におそわれて、しばらくむせてしまった。
ご飯の量は物足りなかったので、福井に向かってカレーのチャンピオンでLカツジャンボを喰って帰ることにした。

昼食の後は酷道157号を福井県側に登って、温見峠を通過した。
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ここはもう3度目だが岐阜県側、峠からほど近いところのつづら折れが楽しい。
http://hnozzy.blog.so-net.ne.jp/2009-06-28
http://hnozzy.blog.so-net.ne.jp/2012-12-04

温見峠を越えたあと、巣原トンネルを過ぎたあたりから部子山(へこさん)の山麓を抜ける林道に挑戦してみた。
しばらくはセメント舗装とフラットダートが続き、ムルティストラーダなら問題無いレベル。
CBR600F4もなんとか付いてきた。
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ところが、数キロ進んだあたりから勾配がきつくなり、雨水に掘られたガレ場になり始めた。
ムルティでさえもぎりぎり、これ以上荒れたらこけずに進む自信がないような荒れた路面。
さすがにCBRが音を上げたので撤退することにした。

登ってきたフラットダートを下っていくと、ムルティに異変が現れた。
少しきついカーブを曲がろうとすると、後輪がズルズルと横滑りする。
下りで後輪荷重が抜けてるからこんなものだろうかと思ったが、砂利よりセメント舗装の区間で顕著に滑る。
登るときの半分の速度で下っていたら、後ろに付いてきたCBRの同僚がパンクしてると教えてくれた。
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おそらく引き返すことにしたガレ場でタイヤにダメージを与えてしまったのだろう。
CBRが音を上げて引き返さなかったら、気づかずに進み続けて、ホイールまで傷めていたかもしれないなぁ。
ともあれ、標準装備の車載工具に含まれているパンク修理キットで直して無事に帰路につくことができた。

それにしても標準装備のピレリ・スコーピオントレールは弱いなあ。
純オンロードモデルのタイヤよりは溝が多いけど、溝は浅いからCRMでヌタ場を走るような感覚だ。
それに加えて、ガレ場ですぐにパンクしてしまうようでは、剣山スーパー林道アタックには使えそうにないな。
コンチネンタルのコンチトレールアタックあたりに換えてみようかな。
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コメント 8

やなぼー

トラウト系の親子丼は、みんな似てますよね(*^_^*)
あ~、食いてぇ~(>_<)
by やなぼー (2013-06-10 06:11) 

nozzy

トラウト系って、わたしはイクラ以外は見た記憶がありませんでした。
ましてや食べることになるとは思ってもいませんでした。
味はともかく話のネタとしては十分な存在かと。
by nozzy (2013-06-10 12:17) 

1km-diver

確かに!イワナの親子丼って言うのは、珍しいんじゃないんですか!?!?
生の川魚は、注意が必要だそうですね。
虫除けの、大量のワサビだったのかなぁ・・
by 1km-diver (2013-06-11 12:44) 

うえいぱうわ

パンクだけは、どうにもなりませんからね。
とはいえ、ある程度の耐久性は欲しいところですね。
世の中、整備された道ばかりとは限りませんし。
by うえいぱうわ (2013-06-11 12:52) 

あおたけ

たしかに道路の脇はガケ・・・
そして「落ちたら死ぬ」ってフレーズが、
余計に怖さを増しています((((;゚Д゚)))ガクガクブルブル
安全運転第一ですね(^^;)
パンクは、大事になる前に気付いてよかったです。。。

そしてイワナの親子丼とは珍しいですね〜。
黄色いイクラ(というかイワナの卵)は初めて見ました。
by あおたけ (2013-06-12 11:32) 

nozzy

>1km-diverさん
虫除けだとしたら、半分に減らして食べたらダメですね。
わさびにむせながら「アニサキスうめぇ」と言いながらかき込むのが通の食べ方でしょうか。
まじめな話、ササクレみたいな小さなキズであっても、指先に怪我をしているときは、素手で捌くのも避けた方が良いです。

>うえいぱうわさん
整備されてない道路を好んで走るからますますパンク耐性が欲しいところです。
CBRもアスファルト区間ではありましたが、建材の一部と見られる金属片を拾ってパンク寸前でした。

>あおたけさん
「落ちたら死ぬ」は実際にR157の注意喚起看板にあるんです。
このフレーズをGoogleで画像検索したら真っ先に出てきます。
まあ、バイクの場合は車体を放り出してしまえば、死ぬほど転落する前に木に引っかかると思います。
クルマは重量があるから灌木程度じゃ止められず、どこまでも転がって屋根までつぶれてしまうでしょうね。
イワナってもっと小さい卵だろうと想像していたので、イクラとほとんど変わらない大きさだったのも意外でした。
by nozzy (2013-06-12 12:25) 

サットン

崖っぷち、ガードレールなし!
写真を見ているだけで足の裏がくすぐったくなります。
by サットン (2013-06-19 10:48) 

nozzy

バイクにまたがって走ると股間が縮みあがります。
でもこれがキモチイーんです。(笑
by nozzy (2013-06-19 17:31) 

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