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ここでの“ボンサイ”とは「盆栽」と「凡才」との二つの意味を含みます。盆栽のように、マシンをカスタマイズすること自体を楽しんでいる凡才人のブログです。

六甲山 ツツジツーリング [ムルティストラーダ日記]

3日前までの週間天気予報では土日が雨と予報されていて、半分あきらめかけていたのだけど、今日はすかっと晴れて暖かくなった。
かねてより計画していたケーブルカー乗りつぶしの旅の第14弾、六甲ケーブルに行ってきた。
六甲山は豊富な種類のツツジが自生していることで知られていて、どうせ行くならツツジの時期に行くべきだろうと温めていたのだ。
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さらに、ふもとの兵庫県立美術館では「超・大河原邦男展」が開催されている。
大河原邦男というのはガンダムをはじめとして、わたしが幼少の頃にテレビにかじりついてみていたロボットアニメのメカデザイナーだ。
作ったガンプラは数知れず。
影響を受けて描いた架空のメカは四つ足歩行の戦車(クラブガンナーのパクリ)が多かったな。

本当は早朝に出発して、朝練の地元ライダーに混じって六甲ケーブルの山上駅まで駆け上がるつもりにしていたのだが、あいにく今朝は町内会の集会所を掃除する当番が当たってた。
朝9時半過ぎに秘密基地を出発して西宮インターでワープアウト。
西宮で右折する場所を通り過ぎてしまって、混雑する市街地でうろうろしてタイムロス。
六甲山上に到着したのはちょうどお昼だった。
予定より30分以上の遅れだったが昼飯にはちょうどいい。
本日のカレーは神戸ゴルフ倶楽部ちかくにある「登六庵」。
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昭和2年に創業のこの店は、祖父から店主が受け継いで経営しているのだとか。
庭にも2卓のテーブルがあるが、残念ながら先客で埋まっていた。
薄暗い店内は、天井やら壁にびっしりと店主のコレクションが飾り付けられている。
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「名物ライスカレー」の大盛りをオーダー。
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老舗のカレーというと、チャツネたっぷりで甘いのが想像されるが、ここのはビター&スパイシー。
なんの香りか見当が付かないのだけど、一口含むと、コーヒーに通じるビターな香りが鼻に抜ける。
わたしの好きなタイプのカレーだ。
しかしライスが残念。
スプーンでほぐすとパラパラとほどけてカレーと絡まるぐらいがいいのだが、ここのライスはぎっちぎちに押し固められている感じで、できそこないの餅のようだ。

腹ごしらえをして、六甲ケーブル山上駅近くにある六甲ヒルトップギャラリーからトレッキングスタート。
眼下には大阪湾に浮かぶ六甲アイランド。
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手前にみえる「油コブシ」というピークを経由して山麓駅に向かうルートを、六甲山に自生するツツジを観賞しながら歩く。

ハイキングルートの降り口には、現在は休止中のロープウェイの支柱が立っている。
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ルートはきれいに整備されていて歩きやすい。
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最初に出迎えてくれたのは咲き始めたばかりのネジキ。
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こう見えてもツツジの仲間だ。

今日の本命、ヤマツツジ。
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昨日まで気温が低かったから例年よりも開花が遅いみたいだ。
週明け、半ば頃が最盛期だろうか。

ゆるいアップダウンを2回ぐらい繰り返して油コブシの三角点に到着。
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油こぶしからやや下ったところに開けた休憩所があった。
ひなたぼっこをするにはいいのだけど、山側を向いても海側を向いても展望が開けない。
少しがっかりしているわたしに見かねて、ツマグロヒョウモンくんがお立ち台でポーズをとってくれた。
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このべっぴんさんはムラサキヤマツツジ。
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モチツツジの花の周りではたくさんの羽アリが粘毛に捕らえられて力尽きていた。
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食虫植物というわけではなくて、花が虫に食い荒らされるのを自己防衛するために粘毛が発達したと言われている。

オオヤマツツジとミツバチ。
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ツツジって密がおいしいんだよね。

ふもとまで下りてきたら、クサイチゴが真っ赤に熟れていた。
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ふもとのマンションの玄関先に植えられたヒラドツツジとクロアゲハくん。
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六甲ケーブル下駅に到着。
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駅で待っていると下りてきたのは「クラシックタイプ」だった。
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六甲ケーブルは洒落た車体デザインの割に、こじゃれたネーミングの愛称がない。
もっとも、脈絡もなく「ときめき」号とか「ふれあい」号みたいなネーミングセンスよりは好印象だけど。

日本のケーブルカーでは唯一、二両編成の車両で、麓側の車両はオープンデッキで天井はサンルーフになっている。
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屋根の端には、沿線の景色を照らすライトも装備されている。
六甲ケーブルは通常ダイヤで夜間運行を行っている点も他とは異なる。

大山ケーブルのように架線が2本張られて、シングルアーム型のパンタグラフは4基が山側の車両に搭載されている。
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大山ケーブルといい、六甲ケーブルといい、ナゼ架線が2本あるのかは未だに謎だ。

連結部は普通の鉄道より車両の間隔が狭く、永久連結になっている。
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山側の車両にドアがあり、乗客は2両の間を自由に渡ることができる。

レトロタイプとのすれ違い。
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路面電車をもしたデザインで、トロリーポール風の装飾が付けられている。
クラシックタイプはスタンションポールや手すりが金ぴかだけど、クラシックタイプは落ち着いた雰囲気の内装のようだ。

こんな短い区間でS字カーブがある鉄道もそうそうないんじゃなかろうか。
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近代化産業遺産に指定されている山上駅に到着。
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創業当時の造りが残されていて趣深い。

表六甲ドライブウェイを下って、兵庫県立美術館にやってきたのは15時過ぎ。
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あんまり期待していなかったけど、なかなかどうして、いいモン見られたわー。
デザインスケッチやポスターの原画が展示されているのだが、筆遣いとか鉛筆のコメント書きが生々しい。
プラモデルのパッケージやアニメ雑誌に掲載されているのを見たことがある絵でも、やはり実物は迫力がちがう。
もし値段が付いていたとしたら、きっとわたしなんかに買えるような代物ではないのは間違いないが、いつか自分の家に飾る日を夢見てしまうだろうな。

本日のおみや。
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清酒「最低野郎」と梅酒「赤肩」。
画展スペシャルの升とセットで売られてた。
問題は、いつ飲むか、だ。
一人で飲んでもつまらんし、こういうのを喜びそうな同僚は酒が飲めないし…

たっぷり遊んで帰路についたのは美術館が閉館した18時だった。
今週もおなかいっぱいの休日でしたとさ。



さて次は、あじさいが咲く頃に強羅のケーブルカーに乗りに行こうかな。
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サットン

ライスができそこないの餅のようなカレー・・・確かに勘弁して欲しいですね。高校の学食のカレーを思い出します。でも、コーヒー風味のカレーってちょっと気になります。
ケーブルカーも色々あって面白そうですね。私はマイルールでケーブルは乗りつぶし対象から除外していますが、考え直そうかと。
by サットン (2013-05-13 10:13) 

nozzy

コーヒー風味というほどはっきりしないんですけど、コーヒーとかカカオパウダーのほろ苦い感じが強く感じられました。
わたしは逆に普通の鉄道は乗りつぶし始めたらキリがない気がして、なかなか手が出せないんです。
1つの路線も1本乗るだけじゃ飽きたらず、あの列車もこの列車も、と欲張って終わりが無くなり、北海道全線乗りつぶしで凝りました。
by nozzy (2013-05-13 12:16) 

うえいぱうわ

清酒「最低野郎」はとても欲しかったのですが、
当日の積載スペースの関係上、なくなく断念
したアイテムです。
結局、目録だけ買ってきましたが(笑)

個人的には迷彩服着たソルティックとか好き
でした。性能が上の敵と戦うのに、何とか手を
つくしてっていう話が大好物なので(笑)
by うえいぱうわ (2013-05-13 19:13) 

1km-diver

梅酒「赤肩」!
濃いっ、濃すぎる!!
by 1km-diver (2013-05-13 19:28) 

やなぼー

カレーのライスにしっとり系はいけません!
珈琲、隠し味によく使いますよね。
「最低野郎」、ちょっと味見してみたいな(^_^;)
by やなぼー (2013-05-13 19:31) 

nozzy

>うえいぱうわさん

バイクで旅をすると割れ物に気を遣いますよね。
でも、案外大丈夫なもので、CRMのリヤフェンダーにテントや寝袋とコッヘルなどを積んで、その上に一升瓶をくくりつけて走れました。
逆にテントや寝袋がクッションになってくれたから平気だったのかもしれませんが。

パジャマソルティックも居ましたねぇ。
MS08小隊に登場するモビルスーツはアレに通じるモノがあって好きです。

>1km-diverさん
ネタとしても濃いですが、中身もにごり梅酒ですから、濃い味かと予想されます。

>やなぼーさん
コーヒーの隠し味というのは聞いたことがあるので、きっとそうなんだろうと思います。
でも、隠し味にコーヒーを入れたカレーを食べたことがないので、果たして本当にコーヒーの香りなのかは自信がありません。
by nozzy (2013-05-14 12:29) 

あおたけ

六甲ケーブルのレトロタイプは、
なんだか某テーマパークのアトラクションみたいな雰囲気ですね(^^;)
Sカーブのあるケーブルカーはたしかに珍しいかも。。。
ガンダムの手!外でコックピットに搭乗する際に
手に乗っかっていたシーンがあって、
思わずそれを思い出してしまいました。(^^)

by あおたけ (2013-05-16 09:58) 

nozzy

トロリーポールとか排障器がナンチャッテ感丸出しですもんねぇ…(苦笑

たしかにパイロットがコックピットから出てきて手のひらに乗るというシーンは、ガンダムがパイオニアかもしれませんねぇ。
そもそも頭部にコックピットがある、それまでのロボットアニメでは画にならないポーズですもんね。
展示されている手は、設定通りのサイズかどうかは明記されていませんでしたが、アニメに登場する人物との対比からすると一回りぐらい小さかったです。
by nozzy (2013-05-16 12:17) 

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