ここでの“ボンサイ”とは「盆栽」と「凡才」との二つの意味を含みます。盆栽のように、マシンをカスタマイズすること自体を楽しんでいる凡才人のブログです。
ことでん琴平線 乗りつぶし旅 [旅日記]
もう先月のハナシになってしまったけれど、香川県を走る「ことでん」こと高松琴平電気鉄道の琴平線を全線乗車してにきた。
今年は盆を外して一足お先に夏休み。
帰省ついでに妹一家を連れて瀬戸大橋を渡った。
自分で運転して瀬戸大橋を渡るのはこれが初めて。
一つのつり橋としては明石海峡大橋のほうがでかいのだけど、島を通過する高架部分も合わせると瀬戸大橋の方がスケール感が圧巻だ。
朝の6時半に実家を出発して、9時半ごろ、丸亀市にあるニューレオマワールドに到着。
土日と海の日を合わせて3連休、姪っ子と甥っ子を遊園地に連れて行くのを口実にうどん県までやってきた。
午前中は子供たちにつきあって遊園地で遊んだけれど、昼から中抜けして琴電琴平駅にやってきた。
この日は大人のアトラクション、レトロ電車の運転日。
大正15年に製造された1000形120号と3000形300号の連結編成で高松築港駅まで、琴平線をフル乗車するのである。
この2両と、昭和3年製の5000形500号を合わせた3両は近代化産業遺産として認定されている。
鉄道好きでなくても、メカ好きならばぜひこの目で見て乗りたい電車のひとつである。
運転台はシンプルそのもの。
そういえば、大昔に乗ったことがある一畑電鉄のデハニ50形もこんなだったかな。
さすがの大正生まれ。当然のことながらエアコンなんて装備されてないので窓全開。
天井には近頃見かけなくなった首振り扇風機がまわっている。
あ、でもつい最近見かけた気がするな…
あれは相鉄線の7000系だったかな。
ブラインドはロールスクリーンではなく、上下にスライドする木枠にスクリーンを張った方式。
13:19に琴電琴平駅を出発してすぐに大カーブ。
車輪のフランジをチュインチュインと慣らしながら街を抜け、榎井駅に停車。
榎井をでるとすぐに土器川を渡る鉄橋だ。
土手にならぶ撮り鉄さんたちに見送られ、郊外の田んぼの中へ。
真夏でエアコンがないにもかかわらず、田園の中を走れば気持ちいい風が吹き込んでくる。
ニューレオマワールドの最寄り駅、岡田駅を過ぎたあたりから、絵に描いたような円錐形の山が見えてきた。
羽床 富士こと堤山である。
木製の窓枠から望む夏山と青々とした水田。
ムィーンという吊り掛け駆動の独特な音や鉄と油の匂いに包まれて1時間あまりかけて高松市まで。
惜しむらくは、逆方向の便に乗ったほうがさらによかったかも。
琴平から高松に向かうと下り勾配が多いので、力行の機会が少なく、音は控えめだったから。
高松築港からは5分ほど歩いて高松駅から琴平駅までJRで戻る。
まずはJR四国の7200系電車。快速サンポート南風リレー号。
元は国鉄時代に造られた121系電車で、クロスシートとロングシートが互い違いに配置された変則的な車内が目を引く車両だ。
多度津で特急「南風」に乗り換え。
2000形は世界初、制御付き振り子機構が搭載された気動車だ。
多度津を出てすぐのカーブで振り子機構の傾きを堪能して、わずか距離だがディーゼル特急を久しぶりに楽しんだ。
16時過ぎに琴平駅に到着し、ニューレオマワールドまで姪っ子たちを迎えに行って、金比羅さんの参道沿いにある温泉宿にチェックインした。
夜は宿の近くの創作居酒屋で香川の名物といわれる「骨付き鶏」を試してみた…が、なんかフツー。
大分の「とり天」ほどの感動はなかった。
やっぱ香川に来たらオーソドックスにうどんだな。
居酒屋の向かいの旅館では、玄関前に看板ねこがくつろいでいたので、姪っ子となでくりまわして宿に戻った。
翌朝は5時半に起床。
子供たちはまだ寝ているが、朝飯前に金比羅さんまで登ってみることにした。
1368段あるという階段をひたすら登るが、早朝ということもあって人ではまばらで歩きやすい。
朝日を背中に浴びて汗だくになったころ、ようやく大門に到着。
ここからは土産屋もなくなって、静かな神社の境内で森林浴。
オーソドックスな狛犬たちと…
マンガみたいなヘンな犬。
参道の途中に鎮座している奉納品のなかでも圧巻なのがこれ。
直径5メートルあろうかという船のスクリューが置かれていた。
いつぞやのブラタモリでやっていたのだけど、金比羅さんの参道はまっすぐではなくて、矩形に曲がっている。
奉納が多すぎて並べる距離を稼ぐために途中で曲げたのだそうな。
矩形の参道の先には旭社。
本宮まであと一息である。
旭社を過ぎると緑が深く、薄暗くなった気がする。
宿から30分ほど歩いて6時20分、ようやく本宮に到着した。
本宮の前の広場からは丸亀市が見渡せる。
遠くには甘食みたいな堤山がもっこり。
眼下には琴平駅と琴電琴平駅。
もっと長いレンズのカメラを持ってきてたら、鉄道の俯瞰撮影にもいいかも。
長い階段を下った後は、温泉で汗を流して二度寝した。
3連休ではあったけれど、人やクルマでごった返すことなくスムーズに進行して、いい夏休みになった。
来年も夏休みは盆を外してとることにしよう。
今年は盆を外して一足お先に夏休み。
帰省ついでに妹一家を連れて瀬戸大橋を渡った。
自分で運転して瀬戸大橋を渡るのはこれが初めて。
一つのつり橋としては明石海峡大橋のほうがでかいのだけど、島を通過する高架部分も合わせると瀬戸大橋の方がスケール感が圧巻だ。
朝の6時半に実家を出発して、9時半ごろ、丸亀市にあるニューレオマワールドに到着。
土日と海の日を合わせて3連休、姪っ子と甥っ子を遊園地に連れて行くのを口実にうどん県までやってきた。
午前中は子供たちにつきあって遊園地で遊んだけれど、昼から中抜けして琴電琴平駅にやってきた。
この日は大人のアトラクション、レトロ電車の運転日。
大正15年に製造された1000形120号と3000形300号の連結編成で高松築港駅まで、琴平線をフル乗車するのである。
この2両と、昭和3年製の5000形500号を合わせた3両は近代化産業遺産として認定されている。
鉄道好きでなくても、メカ好きならばぜひこの目で見て乗りたい電車のひとつである。
運転台はシンプルそのもの。
そういえば、大昔に乗ったことがある一畑電鉄のデハニ50形もこんなだったかな。
さすがの大正生まれ。当然のことながらエアコンなんて装備されてないので窓全開。
天井には近頃見かけなくなった首振り扇風機がまわっている。
あ、でもつい最近見かけた気がするな…
あれは相鉄線の7000系だったかな。
ブラインドはロールスクリーンではなく、上下にスライドする木枠にスクリーンを張った方式。
13:19に琴電琴平駅を出発してすぐに大カーブ。
車輪のフランジをチュインチュインと慣らしながら街を抜け、榎井駅に停車。
榎井をでるとすぐに土器川を渡る鉄橋だ。
土手にならぶ撮り鉄さんたちに見送られ、郊外の田んぼの中へ。
真夏でエアコンがないにもかかわらず、田園の中を走れば気持ちいい風が吹き込んでくる。
ニューレオマワールドの最寄り駅、岡田駅を過ぎたあたりから、絵に描いたような円錐形の山が見えてきた。
木製の窓枠から望む夏山と青々とした水田。
ムィーンという吊り掛け駆動の独特な音や鉄と油の匂いに包まれて1時間あまりかけて高松市まで。
惜しむらくは、逆方向の便に乗ったほうがさらによかったかも。
琴平から高松に向かうと下り勾配が多いので、力行の機会が少なく、音は控えめだったから。
高松築港からは5分ほど歩いて高松駅から琴平駅までJRで戻る。
まずはJR四国の7200系電車。快速サンポート南風リレー号。
元は国鉄時代に造られた121系電車で、クロスシートとロングシートが互い違いに配置された変則的な車内が目を引く車両だ。
多度津で特急「南風」に乗り換え。
2000形は世界初、制御付き振り子機構が搭載された気動車だ。
多度津を出てすぐのカーブで振り子機構の傾きを堪能して、わずか距離だがディーゼル特急を久しぶりに楽しんだ。
16時過ぎに琴平駅に到着し、ニューレオマワールドまで姪っ子たちを迎えに行って、金比羅さんの参道沿いにある温泉宿にチェックインした。
夜は宿の近くの創作居酒屋で香川の名物といわれる「骨付き鶏」を試してみた…が、なんかフツー。
大分の「とり天」ほどの感動はなかった。
やっぱ香川に来たらオーソドックスにうどんだな。
居酒屋の向かいの旅館では、玄関前に看板ねこがくつろいでいたので、姪っ子となでくりまわして宿に戻った。
翌朝は5時半に起床。
子供たちはまだ寝ているが、朝飯前に金比羅さんまで登ってみることにした。
1368段あるという階段をひたすら登るが、早朝ということもあって人ではまばらで歩きやすい。
朝日を背中に浴びて汗だくになったころ、ようやく大門に到着。
ここからは土産屋もなくなって、静かな神社の境内で森林浴。
オーソドックスな狛犬たちと…
マンガみたいなヘンな犬。
参道の途中に鎮座している奉納品のなかでも圧巻なのがこれ。
直径5メートルあろうかという船のスクリューが置かれていた。
いつぞやのブラタモリでやっていたのだけど、金比羅さんの参道はまっすぐではなくて、矩形に曲がっている。
奉納が多すぎて並べる距離を稼ぐために途中で曲げたのだそうな。
矩形の参道の先には旭社。
本宮まであと一息である。
旭社を過ぎると緑が深く、薄暗くなった気がする。
宿から30分ほど歩いて6時20分、ようやく本宮に到着した。
本宮の前の広場からは丸亀市が見渡せる。
遠くには甘食みたいな堤山がもっこり。
眼下には琴平駅と琴電琴平駅。
もっと長いレンズのカメラを持ってきてたら、鉄道の俯瞰撮影にもいいかも。
長い階段を下った後は、温泉で汗を流して二度寝した。
3連休ではあったけれど、人やクルマでごった返すことなくスムーズに進行して、いい夏休みになった。
来年も夏休みは盆を外してとることにしよう。
宿の猫、精悍な顔つきでカッコイイですね。
人のも慣れているようで羨ましい。
by わたべ (2017-08-07 20:42)
カメラを向けられてちょっと緊張している面持ちですが、とても人慣れしていて、撫でるとごろんごろんしてましたよ。
by nozzy (2017-08-07 22:42)
琴電の旧型電車に乗車とは、
シブくていいですね〜!
真夏の讃岐で窓全開、
風(熱風?)を感じながら聞くツリカケの音は、
心地よかったことでしょう♪
大正や昭和初期生まれの電車を
4台も保有しているなんて、スゴいですよね(^^)
by あおたけ (2017-08-09 19:50)
遊園地で過ごした午前中ですでに暑かっただけに、エアコンのないレトロ電車では、きっと我慢大会になるだろうとひるんでいましたが、案外と風が気持ちよかったです。
動態保存はあるかもしれませんが、大正生まれの電車を在籍させてるのなんて、ここぐらいしかないんじゃないでしょうか。
by nozzy (2017-08-12 12:15)