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ここでの“ボンサイ”とは「盆栽」と「凡才」との二つの意味を含みます。盆栽のように、マシンをカスタマイズすること自体を楽しんでいる凡才人のブログです。

錆との戦い 第弐拾五話 [アルトワークス日記]

アルトワークスのリヤハッチが縁のあたりで錆びてしまった。
白いボディにさび色が浮かんで、ポンコツ感たっぷりでみっともないので補修した。
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表側は320番のサンドペーパーで浮いた錆と周辺の塗装を削り落とした。
そのまま穴が開いてしまうかと覚悟していたが、表側は思っていたほどひどくなかった。
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錆が始まったのは裏側からだった。
ヘミング(hemming)と呼ばれる、2枚の鋼板を合わせて一方の縁を折り曲げた加工方法が用いられているのだが、そこに生じるわずかな隙間に水分が入り込んで錆びたようだ。
錆で鋼板が膨れて隙間が広がり、どんどん進行してしまう。
錆びた部分の曲げしろをディスクグラインダーで削り落とした。
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強度が落ちてしまうがしかたがない。
これで問題が出るようならリヤハッチを丸ごと交換するしかないだろう。

左の角は内部での錆の進行がひどく、触れると手を切りそうなほど薄くなるまで削ることになってしまった。
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ひとまず、裏表にエンドックスの「錆転換スプレー」を吹いて錆の進行を抑える。
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左角の薄くなった部分にはホルツの真鍮入りねんどパテ「ミックスボンド」を盛っておいた。
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表側はホルツの「グレープライマー」を吹いて800番で水研ぎした。
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裏はプラサフを吹かずにそのまま着色した。
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しかし、鋼板の継ぎ目には塗料が入り込まず、溝が残ってしまっている。
このままでは溝に水分がたまったまま乾きにくく、すぐに錆が再発してしまうので、ホルツの薄付けパテで埋め込んだ。
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表側をホルツの「アンチラストペイント(スズキ26U)」で塗装して完了。
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コメント 4

うえいぱうわ

お疲れ様でした。
ボディの錆びって、こういう風に進行していくんですね。
そしていずれは穴があく・・・。
うちクルマの劣化した塗装も早いところ直してあげない
となあ。
by うえいぱうわ (2013-11-08 00:32) 

nozzy

鋼板の合わせ部にはコーキング剤が詰められているのですが、古くなるとヒビが入って水分が入り込むみたいです。
きっと弾力を失ったり痩せたりするのでしょうね。
それと、めったに動かさないで雨ざらしにすると錆びやすいみたいです。
走らせると振動で水が切れるのですが、このアルトは、わたしが海外に住んでいた間、1mmも動かさずに露店の駐車場に起きっぱなしにしてたのです。
帰国したばかりのときはボンネットに苔が生えたりしてました。
by nozzy (2013-11-08 12:53) 

たくや

ハッチ周辺はこんな風に錆びますね~
ドアも似たような状態になることがありますよ。
しっかりケアして再発防止ですね!
by たくや (2013-11-08 16:16) 

nozzy

ハイエースみたいな商用バンで、使い込まれた車体はよくこんな風になってますよね。
まあ再発を防止するのは無理としても、あと少なくとも5年は大手術しないでも乗り続けたいところです。
by nozzy (2013-11-08 19:20) 

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