ここでの“ボンサイ”とは「盆栽」と「凡才」との二つの意味を含みます。盆栽のように、マシンをカスタマイズすること自体を楽しんでいる凡才人のブログです。
年の初めの試しとて [アルトワークス日記]
明けましておめでとうございます。
今年の正月も実家で食っちゃ寝食っちゃ寝のお気楽寝正月のつもりだったが、年明け早々、胃腸風邪でダウンした。
水便と38℃の熱で体がだるく、甥っ子からWiiを召し上げてマリオカートを後略するつもりもままならず。
おせち料理が缶入りカロリーメイト、屠蘇が漢方薬に換わってしまった。
おかげで太らずに済んだのは幸いか。
ともあれ、なんとか回復したので帰省から戻る道すがら、ケーブルカー乗りつぶしの旅の第9弾に天橋立の傘松公園に行ってきた。
正月中の日本海沿岸は雪が降ったりやんだりで気温が低かった。
そしてちょうどUターン予定日の5日は高気圧が西日本を覆うという予想天気図。
日本三景のひとつ、雪の天橋立を穏やかな空の下で見られるかと期待して、日の出前の薄明かりの中、新雪を踏みしめながら日本一のパノラマを謳う展望台まで上ってみた。
しかし、思ったよりも雲が厚かった。
本当は天橋立の松林が雪をかぶり、朝日に染められて輝いていたら良かったのだが、期待値が高すぎたようだ。
実家を午前2時に出発し、成相寺に到着したのは午前6時だった。
ここから成相山パノラマ展望台まで車で上り、ぬくぬくと日の出を待つ算段だったのに、除雪されているのは成相寺の駐車場までだった。
試しにアルトでラッセルしてみるが、とても上って行けるような雪の深さではない。
ジムニーに四輪チェーンでなら、なんとかなるかも。
(写真は日の出後に撮影)
しかたがないので成相寺の駐車場にアルトを置いて、歩いて上ることにした。
パノラマ展望台まで地図上の道のりはおよそ1.1km。
標高差は144mで、平均勾配は13.4%。
雪中行軍を加味して、目的地までの所要時間は30分といったところか。
日の出は7:08だから、まだ薄明かりの6:30ごろにアルトをあとにして上り始めた。
肉眼では歩く方向は遠くまで見渡せるが、写真に撮るとなると暗すぎるので、道中の写真はすべて下りながらの撮影だ。
生まれは東京、育ちは島根。
だが心根は生粋の道産子のつもり。
外気温-2℃なんて問題にならない。
積雪深30cmなんて屁のカッパ。
ツボ足でざっくざっくぼっこぼっこ上っちゃうもんね。
が…15分も歩いたら息が切れる。
はぁはぁぜぇぜぇ…
ゆるぐねぇ…
内地の雪さ、なめるもんでねぇわ。
甘いも辛いもねぇ。
なんまら重ぐで、足あがんねぇべさ。
(写真は日の出後に坂を下る道すがらに撮影)
道中にはいろいろな鹿やイノシシ、ウサギの足跡が見られた。
ウサギの足跡が妙にでっかいなあ。
(日の出後に撮影。比較に置いたレンズキャップは口径62mm。)
あたりがだんだん明るくなってきて焦ったが、どうにか日の出までに目的地に到着できた。
だが、ちょうど太陽と同じ方向に舞鶴発電所からもうもうと上がる水蒸気。
もう少し日が昇って、海面が真っ赤に染められる瞬間を見たかったが、このあと雲に隠れてしまった。
パノラマ展望台から下ってアルトを回収し、丹後一宮である籠(この)神社にやってきた。
正月は胃腸風邪でダウンしていたので、これが初詣。
祀られているのは天照大神。
どうか今年のツーリングも天の岩戸にお隠れになりませんように。
そんな願いに応えてくれるかのように青空が広がった。
初詣の後はケーブルカー初め。
通算9カ所目の今回は丹後海陸交通が運行する天橋立鋼索鉄道、通称「傘松ケーブル」。
山麓駅は傾斜が緩く、ホームが階段状になっていない。
逆に、停車中の車両の床が傾斜するほど。
山麓駅のホームには過去に利用されていた運転台の実物が展示されている。
運転台は本来、山頂駅の大滑車付近に設置されていて、駅でこれを操作するのが運転士で、車両に乗務するのは車掌なのだそうだ。
新幹線司令室の列車位置表示器を切り取ったようなパネルが車両の位置を表示して、溝の間を指針が左右に移動するようだ。
左はマスコンハンドルで、右が大滑車のブレーキハンドルのようだ。
マスコンには正転と逆転があるみたいだ。
面白かったのは車体構造。
運行会社が船舶事業も行っているからなのか、車体の外装の造りが鋼板で作られた船に似ている。
窓の下の部分だけ、リブと外板が裏返しになっているのは、暑い時期にアクリル製の窓を下にスライドさせて開放するようになっているのだろう。
山頂の傘松公園展望台からの景色。
実のところ、天橋立そのものを見る分には、先に上った成相山パノラマ展望台よりこちらの方が見応えがある。
しかしまあ、ナントカと煙は高いところに上るというとおり、わたしも例に漏れず、無意味に高いところに上りたくなるのである。
海からの風が霧となって宮津の街に吹いていくのが冬の風情というものだ。
寒がりの人もご安心を。
室内からでもぬくぬくと景色を楽しめる。
一通りの景色を楽しんだら、ケーブルカーに乗って下っていく。
雪の積もった線路はさながらスキーのジャンプ台のようだ。
さて今年のケーブルカー乗りつぶしの旅。
季節を選びながら、関東と関西を制覇したいところだ。
本年もよろしくお願いします。
今年の正月も実家で食っちゃ寝食っちゃ寝のお気楽寝正月のつもりだったが、年明け早々、胃腸風邪でダウンした。
水便と38℃の熱で体がだるく、甥っ子からWiiを召し上げてマリオカートを後略するつもりもままならず。
おせち料理が缶入りカロリーメイト、屠蘇が漢方薬に換わってしまった。
おかげで太らずに済んだのは幸いか。
ともあれ、なんとか回復したので帰省から戻る道すがら、ケーブルカー乗りつぶしの旅の第9弾に天橋立の傘松公園に行ってきた。
正月中の日本海沿岸は雪が降ったりやんだりで気温が低かった。
そしてちょうどUターン予定日の5日は高気圧が西日本を覆うという予想天気図。
日本三景のひとつ、雪の天橋立を穏やかな空の下で見られるかと期待して、日の出前の薄明かりの中、新雪を踏みしめながら日本一のパノラマを謳う展望台まで上ってみた。
しかし、思ったよりも雲が厚かった。
本当は天橋立の松林が雪をかぶり、朝日に染められて輝いていたら良かったのだが、期待値が高すぎたようだ。
実家を午前2時に出発し、成相寺に到着したのは午前6時だった。
ここから成相山パノラマ展望台まで車で上り、ぬくぬくと日の出を待つ算段だったのに、除雪されているのは成相寺の駐車場までだった。
試しにアルトでラッセルしてみるが、とても上って行けるような雪の深さではない。
ジムニーに四輪チェーンでなら、なんとかなるかも。
(写真は日の出後に撮影)
しかたがないので成相寺の駐車場にアルトを置いて、歩いて上ることにした。
パノラマ展望台まで地図上の道のりはおよそ1.1km。
標高差は144mで、平均勾配は13.4%。
雪中行軍を加味して、目的地までの所要時間は30分といったところか。
日の出は7:08だから、まだ薄明かりの6:30ごろにアルトをあとにして上り始めた。
肉眼では歩く方向は遠くまで見渡せるが、写真に撮るとなると暗すぎるので、道中の写真はすべて下りながらの撮影だ。
生まれは東京、育ちは島根。
だが心根は生粋の道産子のつもり。
外気温-2℃なんて問題にならない。
積雪深30cmなんて屁のカッパ。
ツボ足でざっくざっくぼっこぼっこ上っちゃうもんね。
が…15分も歩いたら息が切れる。
はぁはぁぜぇぜぇ…
ゆるぐねぇ…
内地の雪さ、なめるもんでねぇわ。
甘いも辛いもねぇ。
なんまら重ぐで、足あがんねぇべさ。
(写真は日の出後に坂を下る道すがらに撮影)
道中にはいろいろな鹿やイノシシ、ウサギの足跡が見られた。
ウサギの足跡が妙にでっかいなあ。
(日の出後に撮影。比較に置いたレンズキャップは口径62mm。)
あたりがだんだん明るくなってきて焦ったが、どうにか日の出までに目的地に到着できた。
だが、ちょうど太陽と同じ方向に舞鶴発電所からもうもうと上がる水蒸気。
もう少し日が昇って、海面が真っ赤に染められる瞬間を見たかったが、このあと雲に隠れてしまった。
パノラマ展望台から下ってアルトを回収し、丹後一宮である籠(この)神社にやってきた。
正月は胃腸風邪でダウンしていたので、これが初詣。
祀られているのは天照大神。
どうか今年のツーリングも天の岩戸にお隠れになりませんように。
そんな願いに応えてくれるかのように青空が広がった。
初詣の後はケーブルカー初め。
通算9カ所目の今回は丹後海陸交通が運行する天橋立鋼索鉄道、通称「傘松ケーブル」。
山麓駅は傾斜が緩く、ホームが階段状になっていない。
逆に、停車中の車両の床が傾斜するほど。
山麓駅のホームには過去に利用されていた運転台の実物が展示されている。
運転台は本来、山頂駅の大滑車付近に設置されていて、駅でこれを操作するのが運転士で、車両に乗務するのは車掌なのだそうだ。
新幹線司令室の列車位置表示器を切り取ったようなパネルが車両の位置を表示して、溝の間を指針が左右に移動するようだ。
左はマスコンハンドルで、右が大滑車のブレーキハンドルのようだ。
マスコンには正転と逆転があるみたいだ。
面白かったのは車体構造。
運行会社が船舶事業も行っているからなのか、車体の外装の造りが鋼板で作られた船に似ている。
窓の下の部分だけ、リブと外板が裏返しになっているのは、暑い時期にアクリル製の窓を下にスライドさせて開放するようになっているのだろう。
山頂の傘松公園展望台からの景色。
実のところ、天橋立そのものを見る分には、先に上った成相山パノラマ展望台よりこちらの方が見応えがある。
しかしまあ、ナントカと煙は高いところに上るというとおり、わたしも例に漏れず、無意味に高いところに上りたくなるのである。
海からの風が霧となって宮津の街に吹いていくのが冬の風情というものだ。
寒がりの人もご安心を。
室内からでもぬくぬくと景色を楽しめる。
一通りの景色を楽しんだら、ケーブルカーに乗って下っていく。
雪の積もった線路はさながらスキーのジャンプ台のようだ。
さて今年のケーブルカー乗りつぶしの旅。
季節を選びながら、関東と関西を制覇したいところだ。
本年もよろしくお願いします。
みなさん、本来のテーマ通りに新年を迎えているようですが・・・
私は、呑んだ暮れから、そのまま仕事になりました(爆)
いや~、30cmの雪、1kmも行ったら、遭難するべさ~
by やなぼー (2013-01-06 06:50)
遅ればせながら、新年あけましておめでとうございます。
今年もきれいな写真と楽しい記事を期待しています(^^)
とくにケーブルカー乗りつぶしの旅は、
私もいつかやりたいと思っているので、とても参考になります。
傘松ケーブル、眺望がよくていい路線ですね!
by あおたけ (2013-01-06 08:59)
新年おめでとうございます。
天橋立の駅は昨夏KTR乗りつぶしの際に立ち寄りましたが、37度の灼熱地獄に負けて駅から出ませんでした。それを思えばこの雪景色は同じ場所とは思えません。冬の丹後も良いですね!
by サットン (2013-01-06 11:18)
>やなぼーさん
なーんもなんも。
道さ広いし吹雪いてないから、あずましくないっしょ。
>あおたけさん
あけましておめでとうございます。
あおたけさんのケーブルカー紀行も楽しみですね。
わたしと違う視点でしょうから、また行きたくなってしまうかもしれませんね。
>サットンさん
本年もよろしくお願いします。
夏のKTRの記事を拝見して、電車で行く計画も考えてました。
ただ、朝の風景を見に行こうと思っても、天橋立駅に到着するのが一番早くて9時すぎなので、今回は見直しました。
桜の季節や初夏に、自転車を担いで小浜線をトコトコと行くのも良さそうですね。
by nozzy (2013-01-06 21:26)
雪道って、歩くだけでも一苦労ですもんね。
お疲れ様でした。
良い景色!ではあるんですが、やはり寒そうですね(笑)
by うえいぱうわ (2013-01-11 01:59)
その当日は、上った先の景色への期待が寒さを吹き飛ばしてくれたし、なにより、歩き始めると鼻先から汗がぽたぽた流れ落ちるぐらい暑くなってしまいました。
ところが、自宅に帰って写真を編集していたら、背筋が寒く感じるような景色であることに気がつきましたよ。(笑
目には見えないのですが、霧雨のような雪が顔に当たっていたから、きっと普通に立っているだけなら5分も持たないかもしれませんね
by nozzy (2013-01-11 11:45)