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ここでの“ボンサイ”とは「盆栽」と「凡才」との二つの意味を含みます。盆栽のように、マシンをカスタマイズすること自体を楽しんでいる凡才人のブログです。

北海道ツーリング [ムルティストラーダ日記]

諸君、飯テロの時間だ。
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世間よりも一足お先に夏休みをとり、7月14日から19日にかけて北海道ツーリングに出かけてきた。
帯広、釧路、北見、旭川、登別そして伊達というルートで、ひたすら走るだけの学生時代のようなツーリング。
そういえば、バイクで北海道を走るのはもう20年ぶりぐらいだ。
20年前から変わった景色と変わらない風景を眺めながら走る、ノスタルジックツーリングである。

現地での3泊4日に加えて、往復ともに大洗-苫小牧間のフェリーで各1泊という、トータル5泊6日の旅である。
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梅雨明け前の関東はしとしとと小雨が降り続き、大洗港に着いたときは長袖でも過ごしやすいぐらいの気温だったけど、北海道の天気はどうだろうか…
数日前の天気予報は北海道も雨マークが表示されていたけれど、三陸沖では青空も広がって、いい方向に天気予報が外れてくれそうな気配だ。
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定刻通りの13:30に苫小牧に到着すると、雲の切れ間に青い空がちらほらと見える程度の曇り空。
カンカン照りよりはバイクツーリングにやさしい天気だ。

実をいうと出発の3日前まで、午前中に到着すると思い込んでいた。
ここ何年か、関西発九州行きのフェリーとか、横浜から伊豆諸島にわたる客船とかで旅に出かけてたせいか、その感覚で考えてしまっていた。
新得で昼メシにして、新得蕎麦でも食おうと思っていたのだけど…
帯広に近づくにつれて雲の切れ間が少なくなり、鉛色の雲から今にも雨が降り出しそうな空になってきた。
狩勝峠からの景色はご覧の通り。
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初めてのバイクツーリングは冷たい雨に降られたっけなあ。
午前中は札幌から日本海沿岸を稚内まで北上して、オロロンラインから利尻富士を眺める頃は汗ばむぐらいの陽気だったのに、午後は一転、オホーツク海側を南下し始めたら雨に降られて震えるほど寒くなったっけ。
もちろんバイク用の雨合羽は着ていたけれど、合羽の下は半そでTシャツに薄手のブルゾンだったかな。
北海道に住んで最初の年だったから、それ以上の厚着は持たなくても平気だと思ってた。
あんなに寒くなるとは思いもしなかったな。
紋別で銭湯に浸かって生き返ったのもいい思い出だ。

狩勝峠を新得側に下りた後、ちょっぴりダートも楽しみつつダムめぐり。
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午前中に苫小牧に上陸するつもりだった当初はサホロ・ベアマウンテンにも行く予定だったけど、最終入場時間の15:00を過ぎてしまっていた。

18:00すぎに帯広駅近くのホテルにチェックイン。
帯広駅前もなじみ深いが、あの当時はまだ高架化工事が終わったばかりのころで、周辺道路はあちこち工事中だった景色を思い出す。
十勝スピードウェイで開催されていたレースイベントや帯広近郊で開催されていた北海道ラリーの手伝いをしていたころは、しばしば帯広駅前のビジネスホテルに泊まったものである。
そういや、WTCのテロがあった日は帯広のビジネスホテルで中継映像を見てたんだよな。
夜遅くまでラリーのスタッフをやってからホテルに入り、ホテルの部屋でテレビを点けたら煙を上げるビルが映ってて、「何の映画?」とか思ったっけ。
帯広に来たらいつも駅前の店で豚丼を食ってたけど、あの日は食えなかった。
帯広に来たからには豚丼を食べなきゃね。
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今回は駅ビルの中にある「ぶたはげ」を訪れた。
昔の行きつけは駅前通りの「ぱんちょう」だったが、ぱんちょうは18:00閉店なので間に合わなかった。
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ウナギのかば焼きのように甘辛いタレに浸けて、炭火で香ばしく焼いた肉厚の豚ロースはしっかりした歯ごたえで、肉食のしあわせ。
一時期、狂牛病が流行った時に牛丼屋が肉だけ豚に変えた丼を出していたことがあったが、あれを豚丼なんて呼ばれちゃ困る。
やっぱ、豚丼と言ったらこれだよねー





3日目は8:30過ぎに出発して釧路を目指す。
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道東自動車道のおかげで便利になった。
わたしが札幌に住んでいたころは帯広の郊外の短い区間しか開通していなくて、ほとんどありがたみを感じなかったけれど、今では千歳から釧路の西の端っこまで繋がった。
札幌と帯広を往復するとき、夕張と日勝峠の間の山間部が一番つらかった。
山しか見えない単調な景色で、大型車の交通量が多いから流れもよくない退屈な道だった。
道東自動車道も景色が退屈なことには変わりはないが、大型車の平均速度が上がったし、追い越し可能な区間も多いので、前日の千歳恵庭JCTからトマムICまでの移動はあっという間に感じた。
帯広から釧路の移動も早かった。
「北海道をバイクで走るのに高速道路なんて味気ない」なんて声も聞こえてきそうだが、高速道路が通っているあたりは下道を走ったところで大した魅力を感じない。
もっとおいしいところをたっぷり堪能するためにも高速道路は活用したい。

釧路市内に入ると所々で霧が濃くなり、ヘルメットシールドが濡れて視界が悪くなる。
ジャケットに浸透するほどの水の量ではないから合羽を着なくても平気だが、視界の悪化は雨で濡れるよりたちが悪い。

市の中心部にあるフィッシャーマンズワーフmooに到着したのは11:00ごろ。
予定よりも1時間ほど早く着いた。
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大昔に来たときの印象よりだいぶ閑散としている気がするのは、平日の午前中だからだろうか。
もっと鮮魚店が多く出店していて、舞鶴の道の駅「舞鶴港とれとれセンター」ぐらいの活気は少なくともあったような記憶があるんだけど。
ともあれ、横浜で待つツレにカニを送って、わたしの休暇中に代理で仕事をしてくれている同僚にカマボコを送って、ついでに昼飯。
だが、早く着きすぎた。
お土産を選んだり送り状を書いたりしてもなお、飲食店が開く11:30までしばらく待つことになってしまった。

釧路に来たからにはザンギを食わなきゃね。
てなわけで、施設の2階にある「ザンギの横綱」に行ってみた。
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「ザンギ」というのは北海道特有の揚げ物料理で、明治時代、ロシアのカニかご漁船が釧路港に寄港した際に日本に伝えられた料理で、その料理を伝えたコックがザンギエフという名前だったからザンギと名付けられた、というのを民明書房の某書で読んだ気がする。
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ここのザンギは串に刺して揚げてあって、酒のつまみにちょうどいい感じ。
そして、釧路に来たからには海鮮食わないとね。
鶏ザンギ、くじらザンギ、鹿ザンギの3本と海鮮丼でおなかいっぱい。
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ザンギというと鶏肉が普通なのだけど、ここのお店はバラエティ豊かなザンギが味わえる。


午後は釧路湿原を横目にR240を北上する。
このツーリングの1週間後にブラタモリで釧路湿原をやっていたけれど、東側にある高台から湿原を見渡せるというのは知らなかったなあ。
考えてみれば、何度か釧路には来たことがあってもゆっくりと湿原の展望台とか見て回ったりしたことはなかったな。
次に来ることがあったらブラタモに出てきた展望台、たぶん細岡展望台というやつに寄ってみよう。

阿寒湖の湖畔では旧国道のフラットダートをかっ飛ばしつつ北見へ向かう。
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やっぱり北海道はダート路の宝庫だよな。
ムルティストラーダみたいに重いバイクでも安心して3速まで上げて走れる、フラットでまっすぐなダート路が至る所にあるのだから。

途中、道の駅「あいおい」で休憩。
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ここはかつて国鉄相生線が走っていた時代の終端駅、「北見相生駅」だったらしい。
塗装がボロボロになったキハ22が置かれている。
廃線になったのは昭和55年だというから、およそ40年前の国鉄時代だ。
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北海道は残念なことに鉄道路線の廃れようが本州よりも著しい。
北海道ちほく高原鉄道 ふるさと銀河線もいつか乗りに行こうと思っていたのに、いつの間にやら廃止されてしまった。
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廃線跡を巡る旅に目覚めたのも、北海道の廃れ行く鉄道路線のおかげだった。
あれは夕張を独りでキャンプツーリングしていた時のことだったか。
月明かりの明るい夜、シューパロ湖にかかる鉄橋を眺めていたのがきっかけだったなあ。

まだ明るい17:00ごろに北見に到着。
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ダートを調子に乗って走ったせいで、バイク泥だらけになってしまった。
ホテルにチェックインして一息ついたら、近くの飲み屋街へ晩飯に出かける。
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北見に来たら焼き肉を食わなきゃね。
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どういう理由か北見では焼き肉屋が多い、激戦区らしい。
そんな北見の焼き肉屋の中でも人気の店、まる笑4条店に行ってみた。
サッポロクラシックを飲みながら一人焼肉。
七輪と備長炭で焼くのがいいねえ。


瓶ビール1本に、ラムハイボール2杯できもちよーくなってホテルまで千鳥足。
ふと気がつくと、商店街の交差点には4つ角にひとつずつ灰皿が設置されているのに気がついた。
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いまどきめずらしいんでないかい?



4日目も8:30ごろに出発して、R39を西に進む。
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石北峠を越えて、層雲峡を抜け、旭川に向かう。
汗ばむほどの陽気の中、旭川市郊外の「セブンスターの木」に寄り道。
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昔、たばこのセブンスターのパッケージデザインに採用されたのだそうだ。
でもそんなパッケージ、見た記憶がない。
金と銀の細かい☆が並んで、金色の☆が「7」の文字を表しているパッケージしか思い浮かばないな。

いかにも“北海道”な風景の丘を抜けて13:00をまわったころ、道の駅「あさひかわ」に到着。
旭川に来たからには、しょうゆ焼きそばを食わないとね。
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ニラとキャベツとモヤシとネギ、そして豚肉の入ったB級グルメ。
粗挽き黒コショウがピリッとアクセントを加えつつ、なんとなくジンギスカンのタレみたいな味付けだ。
そうだ、今夜はジンギスカン食おう。
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昼をまわってだいぶ暑くなってきたところで、食後の休憩がてらサンタプレゼントパークというスキー場に寄ってみた。
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スキー場のてっぺんに灯台のように立っているニコラスタワーから旭川の街を一望するのだ。

が…バイクや徒歩ではタワーまで行かせてもらえなかった。
もちろん自転車もダメ。
しかも日中は予約制なのだそうだ。
本来ならば門前払いを食らってもおかしくない状況だったが、職員の方の計らいで、クルマでタワーまで送り迎えしてくれることになった。
ありがたや。
エアコンが効いて涼しい展望台でひとときを過ごす。
南東方向には旭岳が見えるはずなのだけど…雲が低くて見えなかった。
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北東方向は旭川の中心部。
よーく見ると局地的に強い雨が降っている様子(写真の右奥の方)。
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あのあたりは比布か当麻か…
ヘタをすると雹が降ってるかもな。

案の定、旭川市内を寄り道して走っていると、大粒の雨がヘルメットを叩いて大きな音を立て始めた。
ずぶ濡れにならないうちに旭川を脱出して、道央道で千歳まで一気にワープした。
ところが、札幌を過ぎたあたりから雲行きが怪しくなり、恵庭からは霧雨が降り始めた。
釧路のときと同じように、ジャケットに浸水するほどではない霧雨なのだけど、路面は水たまりができるほどにウェット。
もしかしたら、わたしが着く直前まで本降りだったのかもしれない。

19:00ごろに千歳IC近くのホテルにチェックイン。
濡れたジーパンとジャケットを干して、夕飯に出かけた。
昼間のしょうゆ焼きそばのせいで食べたくなったジンギスカン。
ホテルから歩いて10分以内のところにお店があった。
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とても昭和の香りのするお店。
床は脂でヌルヌルする。
店主もわたしが生まれる前から店に立ってるんじゃないかってほど年季が入ってる。
席に着くと、注文しなくても「とりあえず」ってかんじで店主が生のラム肉をぶつ切りにして皿に盛る。
ジンギスカンは何度も食ったが、多くの場合はスライス肉だった。
ここではシチューに入れるようなぶつ切りが出てくる。
そして、一皿平らげて肉を追加注文すると、別の部位を切って出してくれるのだそうだ。
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野菜も、デフォルトは写真のように大きく切ったタマネギのみ。
わたしのジンギスカンのイメージはもっとモヤシたっぷり、タマネギももっと細かく刻んだものだった。
厚く切ったらラム肉特有の臭みがあるのでは?なんて思っていたが、塩だけでも充分な美味さだった。
ひょっとして、これが本来のジンギスカンなのだろうか。



この日も生中3杯できもちよーくなってホテルまで千鳥足であった。



北海道での最終日、5日目はちょっと早めの7:00ごろにホテルをチェックアウト。
素泊まりなので、向かいのコンビニで買った北海道限定おにぎりで朝ご飯。
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道央道を南下して、のぼりべつクマ牧場にやってきた。
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昔はとてもじゃないがクマを見るために入場料を払うなんて余裕がなかったからな。
札幌には10年住んでいたけれど、クマ牧場とか一切見向きもしなかった。
入園するとすぐに子熊の広場で、クマ相撲が繰り広げられていた。
なんか…思っていたよりかわええのう。
園内の展示施設の屋上には倶多楽湖を望む展望台があったのだけど、ご覧の通り、昨日から続く霧で真っ白。
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ヒトのオリというのに入ってみると…
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ガラス越しにでっかい顔とご対面。
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ガラスが曇っているのは霧のせいかな。
ヒトのオリの中はコンクリートで囲まれた半地下だからヒンヤリしていて、窓の外が結露しているようだ。
近くで見るとちょっと怖い顔だが、肉球アピールで「クッキーちょうだい」。
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500円玉ぐらいのクッキーを投げてやると、パックンとキャッチ。
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か、かわええ。

こちらは女子組。
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雄熊を見た後だと、なんかタヌキぐらいに見えてしまうぞ。
姫たちの出勤表にはそれぞれのチャームポイントも紹介されている。
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ヒグマに癒やされ満足したころ、霧が晴れて日が差してきた。
千歳をでてからずっと雨合羽を着たまま園内をうろうろしてたので、だんだん蒸れて暑くなくなってきた。

10:00ぐらいにクマ牧場をあとにして、昭和新山へ向かった。
最後に昭和新山を訪れたのは、隣の有珠山が噴火する前の1998年だったかな。
当時インターネットチャットで知り合ったバイク仲間が東京から来るって言うんで、洞爺湖から順に北海道一周ツーリングに付き合ったときだった。
当時はもっと荒涼としていて、駐車場からちょっと歩いただけで硫黄混じりの火山ガスが足下でシューシューと音を立ててるような場所まで行けたような記憶がある。
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これが20年のギャップか…

ここからは支笏湖の湖畔を走るR453を通って苫小牧に向かう。
札幌からショートツーリングでしょっちゅう走りに行ったルートだ。
途中、国道沿いの「きのこ王国」でお昼時。
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さすがに5日目となると、疲れがたまってきた。
さっぱりとした蕎麦がありがたい。
キノコと山菜の冷たい蕎麦にはナメタケなめ茸も入っていて、つるりとしたのどごし。
食欲がなくても食べたら元気を取り戻した。
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懐かしい支笏湖畔の景色は変わってなくて安心した。
2ストのオフロードバイクで長旅をしていたときと比べると、ずいぶんと快適なムルティストラーダ。
道が快適になったのも影響して、ハイペースな旅だったかな。
今回、道内では3泊4日の日程で走りきった距離は約1300km。
昔だったら少なくとももう1日は欲しいぐらいの距離かもな。



来年もまた来よう。
こんどは海沿いを走るルートが良いな。
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わたべ

北海道、あこがれるけどフェリーの往復に数日必要なので、現実的には難しいなあ。
走って、食っていいツーリングでしたね。
by わたべ (2019-07-31 17:28) 

nozzy

そうですねえ。時間がかかるのが玉にきずですね。
以前の勤め先では長期休暇は、混み合うお盆の期間にしか取れなかったので実現しなかったのですが、今は7月から9月の間に自由に取れるようになりました。
by nozzy (2019-08-03 19:43) 

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